中目黒で打ち合わせがあった。
毎回リモート対応にしてくれよ、と思うのだが、会って話さないと伝わらないニュアンスがあるのは分かる。
リモート会議もクセになると、ちょっといい?とすぐに会議をしようとする人もいるので、一回の打ち合わせを大切にするなら、会って話したほうがお互い良い部分もあるのだ。
出向く先には、毎回食の楽しみもセットなので良しとするか。
中目黒駅から田園都市線の池尻大橋駅方面まで歩く。
今日の目的は味噌ラーメン。
場所はドン・キホーテを道路挟んだ郵便局の方へ行き、郵便局と焼肉チャンピオンの間の道路をまっすぐ、最初に左に入れる路地へ曲がる。
そうすると、黒い旗に赤いラーメンという文字が見える。
そこだ。
この辺りを歩いたことないと、少し分かりにくいかもしれない。
歩くと中目黒と池尻大橋、どちらが近いのだろう。
同じくらいのようにも感じる。
「八堂八」とかいて「やどや」と読む。
炙味噌らーめんと八堂八の短冊がかかっているだけのシンプルな店先。
この辺りを歩いていて、数年前にラーメン屋が出来たんだ、とは思っていたけど、正直どんな店なのか想像もつかず、入る気になれなかった。
しかし最近、食べログで調べてみると、かなり評判が良く、しかも大好きな味噌ラーメンの店とのこと。
あまり食べログの評価はアテにならない、なんて言ってはいるものの、入ったことのない店の内観や評判というのは気になるもの。
評価が高いと否がおうにも期待は高まる。
今日は打ち合わせというよりは、ここを目指して中目黒まで来たようなものだ。
11:20、昼少し前だったが、すでに女性2人が並んでいた。
その後ろに僕も並ぶ。
最初、間違えて階段の上まで登ってしまったが、どうやら階段の下で待つのがルールらしい。
階段を降りて待つことに。
車一台通れるくらいの路地にあるので、整列しないと近所迷惑になるのだろう。
整列が必要なほどの人気店ということだ。
数分待って、すぐに店員さんからお呼びがかかり、階段を上がる。
入口に暖簾がかかっているが、いかんせん入口付近が狭いので、正面から暖簾を拝見することが難しい。
しかし隠れ家風のお店で、いかにも中目黒の名店といった感じがする。
中目黒って小さくて、こじゃれた店が多いよな。
店内はカウンター席とテーブル席。
店内の階段を上った2階にも席があるようだ。
広くない店内だが、階段がついていたりして、凝った造りの建物だ。
もともと住居だったのか、お店だったのだろうか。
3名ほど座れるカウンター席の中央に通される。
席に座って注文しようとすると、券売機で食券を購入しないといけなかったらしい。
味噌(900円)を購入。
なかなか近頃のラーメンはいい値段しますな。
八堂八のラーメンのこだわりを読みながら待つ。
味噌が手作りってこだわりすごいな・・
数分待って、ラーメンが到着。
北海道ラーメンを想像していただけど、色合いは北海道ラーメンとも違う。
味噌が手作りだからなのか、普段食べる味噌ラーメンの茶色い色ではなく、味噌ラーメンと言われないと、こってり系の家系ラーメンのようにも見える。
具は山くらげ、大きなチャーシューにすりおろし生姜、ネギ、もやし、玉ねぎも見える。
もやし、玉ねぎがスープに入っているところから、の色は違えど、北海道ラーメンをベースにしているように見える。
香りもまさにそれに近い。
まずは麺をひとすすり。
黄色いちぢれ麺は北海道ラーメンと同じ。
しかし、噛みしめるとスープの甘みと麺自体にも少し甘みを感じる。
僕は麺に対しては、歯ごたえとかコシしか感じないのだが、麺自体の味が美味い。
スープは表面に脂の膜が張り、いつまでも熱々だ。
甘みのある味噌スープにひき肉と玉ねぎ、もやしなどが混ざっている。
この味噌スープが、優しい甘みとニンニクのパンチが少し効いていて、感動的な美味さだ。
もともと北海道ラーメンが大好きなのだが、これはそれを超えた美味さだ。
久しぶりにラーメンの味に感動すら覚える。
隣の客が一生懸命唐辛子を振っているので、真似して降ってみる。
たしかに辛子の出が悪い。
具の山くらげなるものを食べてみる。
コリコリとした食感で、最初わかめの茎か何かと思ったが、山くらげとのこと。
初めて食べたが、歯ごたえがコリコリと心地いい。
チャーシューも大きく、噛むとしっかりと豚肉の旨味を感じる。
ひき肉の混じったスープと麺を絡め、無心にすする。
美味い、美味すぎる。
スープの中に、時々大豆が紛れ込んでいる。
これは自家製の味噌ならではなのだろうか。
何にせよ、一切化学調味料などの混じりっ気のない味。
それでいてクセになる旨味と甘みが混在している。
このスープなら飲み干しても体に良いだろう。
いや、残すのはもったいない。
スープを飲み干し、ごちそうさまでした。
そぼろ飯とセットになった、ラーメンセットも気になったが、この一杯で十分満足だ。
今後、中目黒に仕事で来た時は是非ともまたこの店に来たい。
ということは、打ち合わせ時間もこのラーメンい遡ってセッティングせざるを得ない。
2022年12月訪問
灼味噌らーめん 八堂八
東京都目黒区東山1-11-4
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13230975/