酒を飲んだ帰り道、今日は少し濃いラーメンが食べたい。こってり。
町田には横浜家系ラーメンのお店は多々あるが、この日は「ぎょうてんや」を選んだ。
入れ替わりの激しい町田でかなり前から営業している、町田のラーメン屋の中でも古株だと思う。
あるのは知っていたが、僕は今回が初めての訪問だ。
何度も何度も店の前を通り過ぎていたけど、入るタイミングがなくて一度も行ったことがなかった。
昼時に店の中を見るといつも混んでいるので、なかなか入る気になれなかったのだ。
4軒はしご酒をして17時ごろ。
タイミングよく店内も空いているようだった。
この店は、家系ラーメン、豚骨ラーメン、二郎系、味噌ラーメンなんでもありだ。
こってりしたラーメンを食べたい者を、あらゆる角度から迎え入れてくれる。
食べ過ぎのような気もしたが、酔った勢いで初めてのぎょうてんやへ入店。
食券の発券機を前に若干迷うが、今日はこってりした醤油とんこつの気分だ。
猛烈に腹が減っている時に来たら、かなり迷うだろうな。
店内には若い方がちらほら。
ここのラーメンは完全に若い人向けだ。
食券を出すと、ほどなくしてとんこつ醤油ラーメン(750円)が到着。
ラーメンを囲むように配置された海苔がいい。
ライスも食べたくなる見た目だが、今日は4軒ほどはしご酒をしてきたので、ラーメンだけで充分だ。
麺硬めにしたかったが、伝えるタイミングがなかった。
早速すすると、思ったよりあっさりとした豚骨醤油スープだ。
目の前にある町田商店のような、クリーミーでしっかりとした豚骨醬油に比べると、かなりさっぱりとした豚骨醤油に思える。
飲んだ後はちょうど良いかもしれない。
にんにくとか豆板醤を入れたかったが、卓上になかったのであきらめた。
店員さんに声をかければもらえたのかもしれないが、酔っぱらっているので声を発することすら面倒だった。
卓上にあったお酢をひと回し。
家系ラーメンにはやはりお酢だ。
卓上に豆板醬やニンニクがないのは、そのまま味わった方が美味い、という店側からのメッセージなのかもしれない。
学生時代に友人が家系ラーメンに大量を酢を入れたら、「そんなに酢をかけちゃラーメンの味が分からなくなるよ」と店の主人に諭されたらしい。
ラーメンを食べながら、そんな話を思い出す。
酒により塩分を欲していた体がみるみる満たされてゆく。
麺を完食してごちそうさまでした。
こういうお店が会社の近所にあれば、日によって色々なラーメンが味わえるのにな、なんて酔った頭で思った。
2020年12月訪問
ぎょうてん屋 町田店
東京都町田市原町田4-11-14
https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13022216/
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