町田の海鮮居酒屋と、牛カツ専門店を2軒はしご酒をして、〆のラーメン屋へやってきた。
今日は最終的にここのラーメンを食べることに決めていた。

小田急町田駅北口方面から、線路を渡り、予備校が見える通りをずんずん進む。
行く途中には、北海道らーめんおやじ、もつ焼きのやまと屋などが並ぶ。
その先へ歩いていき、横断歩道を渡り、住宅街の一角に「一番いちばん」はある。

目指すラーメン屋は、何度か来ようと思ったのだが、場所がよく分からなかったり、定休日だったり、昼営業が終わっていたり、何かと運が悪く入れなかったラーメン屋である。

店の前まで行くと、すでに10人以上並んでいる。

8月の夏の暑さが厳しい中、一瞬並ぶのを躊躇するが、ここまで来たら並ぶしかない。
ここで並ばないと、また機会損失してしまう。

一番いちばん
一番いちばん

うだる暑さの中、40分くらい待って、やっと入店の番が来た。
40分が永遠かのように長く感じた。

入店し、まずは食券を券売機で購入。
初めての店なので、迷うことなくスタンダードな中華そばを選択。
酒はなしでラーメンのみ。

券売機で食券を購入
券売機で食券を購入

水はセルフサービス。
ウォーターサーバーには、ビックリマンシールみたいなのがたくさん貼ってある。
どれもラーメン屋のシールなのだろうか。

ビックリマン
ビックリマン

カウンター席に座り、手触りのよいカウンターに腕を預け、厨房を眺める。
この店は、厨房の様子がすべて見えるのがいい。

待っている間に、作っているところをぼーっと眺めるのが好きなのだ。
これで酒があれば文句ない。

薬味を確認すると、七味唐辛子のみでコショウはないようだ。

カウンターの手触りがいい
カウンターの手触りがいい

しばらくすると、中華そば(780円)が到着。

丼の中には、豚のチャーシューと、鶏肉のチャーシューの2種類、ホウレンソウにメンマ。
2種類のチャーシューが入っているあたりは現代的だが、見た目は昔ながらのラーメン屋のラーメン。

麺は自家製のようで、平たいちぢれ麺。
さっき厨房で作っているのが見えた。
整っていないところが、自家製感があっていい。

中華そば
中華そば

まずはスープを一口。

化学調味料の刺激はなく、あっさりとした醤油味だが、出汁の旨味を感じる。
じゃっかん熟成されたような酸味を少し感じる。
これは出汁から出ているものなのだろうか。醤油なのだろうか。

こういう味の出所を、僕はいつまでも認識できないでいる。
食通にはなれない。

麺は自家製麺のようだ
麺は自家製麺のようだ

麺をすする。

ちぢれ麺にこしがあって、不揃いな食感がいいではないか。
こういう手作り感のある麺大好き。

化学調味料の刺激はない
化学調味料の刺激はない

スパイスや調味料のような刺激がないので、全体的にかなりあっさり感じる。
僕は化学調味料が効いた、町中華のラーメンが大好きなのだが、このラーメンも美味い。

最初あっさりしすぎかな、と思いきや、食べていると旨味が舌に蓄積されてゆく。
じっくりと旨味の虜になっていくような感覚がある。
クセになる美味しさだ。

スープに隠しておいた、豚のチャーシューをいただく。
ほど良い脂の甘みと醤油味のスープがよく合う。
醤油ラーメンのチャーシューはこういうのがいい。

チャーシュー
チャーシュー

鶏のチャーシューというか、蒸し鶏というのだろうか。
これは脂身がなく、さっぱりとしてヘルシー。
身がぎゅっと締まっており、スープに調和するというよりは、鶏肉そのものを味わうような感じ。

最近、2種類のチャーシューが入っている店があるけど、僕は豚のチャーシューが2枚の方がうれしいな。

鶏のチャーシュー
鶏のチャーシュー

食べすすむに従って、スープは飲めば飲むほど、味を確かめたくなる。
あっさりなのだが、旨味がある。
刺激に慣れ過ぎた自分の舌が、旨味を学習したがっているようにも思えてくる。

普段なら、七味やコショウを入れるのだが、味の邪魔になりそうだったので、入れなかった。
これがスープが美味いという証拠なのだと思う。

味をしっかりと確かめたくなるラーメン
味をしっかりと確かめたくなるラーメン

昨今では、化学調味料を使わない、無添加スープを売りにしているラーメン店も多く、総じてそういう店の評価は食べログで高いように感じる。

食材の本当の味も分からない舌である、ということを、恥じるかのように、情報を基にありがたがっているだけなんじゃないの?とコメントを見て思っていた。

なぜかというと、僕自身、美味しんぼを読みすぎて、化学調味料が悪だと思っていた時期があったからだ。
いや、化学調味料が悪というより、山岡士郎、海原雄山の舌に憧れていた。
あの本物を見分ける舌に。

そして、美味しんぼで「美味しい」「この味が正しい」という情報に、自分の味覚を近づけたかったのだ。
でも結局のところ、なんだかピンとこないものはピンとこないし、美味しいものは美味しい。

他人の感じ方は他人の感じ方だし、自分は自分だ。
これを美味しいと思うから正解とか、味が分かるなんていうことはない。

このラーメンは、最初ピンとこなかったけど、食べ進めると純粋に美味しいラーメンだった。

ごちそうさまでした。

2020年09月訪問

一番いちばん
東京都町田市中町1-28-24 大成ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13001469/

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