ドン・キホーテ中目黒本店を通り過ぎ、池尻大橋方面へと歩いていた。
普段打ち合わせの帰りにふらっと歩いては、帰社するまでの時間を潰す僕のルートである。
中目黒川沿いをおそらく入ることもないであろう、お洒落な店を覗きながら歩くのが気分転換になるのだ。
いつもの通りを歩いていると、新しくオープンしたカレーラーメンの店「麺屋智」の前を通る。
この通りを何度も歩いているので、開店する前に準備していたことを知っている。
オープンしていたのも知っていたが、スパイスカレーのラーメンということで素通りしていた。
カレーラーメンは嫌いではないが、専門店に入って食べるほどの意欲は湧かない。
僕にとってみるとそんな存在なのだ。
しかしこの日は直感で食べてみようかな、という気になり、店内を覗くと空いているようなので、入ってみることにした。
出来て間もないので、店内はまだ新しい感じがする。
入店すると、店員さんが出てきてくれて、メニューの案内をしてくれた。
正直、メニューを読んだだけでは、全く味の予想が付かないので、案内してもらわないと選択が難しいと感じた。
一番辛いラーメンをということで、食券を求めカウンター席へ座る。
メニューはカレーラーメンのみで4種類ある。
辛いのが苦手な方でも食べられる、まったく辛くないものもあるそうだ。
おすすめの食べ方をみて、ライスが必須な感じがしたので、追加でライスも頼む。
トッピングを見ると、揚げ餃子とかベーコン、ヒレカツなんかもある。
そうか、カツカレーのような感じで食べるのも悪くなさそうだ。
しばし待つと、注文した紅蓮(1000円)が到着。
まさにカレーラーメン。
具はきくらげ、ほうれん草、卵、チャーシュー、玉ネギ。
続いて追加した中ライス(150円)も到着。
これで役者はそろった。
麺は北海道ラーメンに入っているようなちぢれ麺。
なんとなく、カレースープは味噌スープのような味の濃厚さなので、このちぢれ麺がいいのだ。
一口すすると、スパイスカレースープを絡めて、するすると入ってくる。
これは美味い!
冒頭でカレーラーメンへのモチベーションの低さを書いたが、これは予想以上に美味いぞ。
スープカレーのようなスパイシーさと辛さの中に甘みも感じる。
これは駅前の立ち食いそばで食べるようなカレーラーメンとはまったく別物だ。
(正直、カレーラーメンってそういうイメージだった)
スープの量が若干少ないので、ライスと楽しむためになるべく飲まないようにして食べる。
途中で、アチャールという玉ねぎのピクルスのようなものを入れる。
カレーにラッキョウを入れるのが好きな僕にとっては、これもヒット。
こういうインドのスパイシーな漬物って美味いよな。
卓上にある辛いスパイスもバシバシと入れてどんどん辛みを上げてゆく。
もともとスパイシーなスープなので、辛みを強くしても本質的な旨さは変わらないのがいい。
しかし、このラーメンを食べる時は白いシャツで来ちゃいかんな。
なんて思っていると、隣の女性は店員さんからエプロンをもらっている。
あれ?僕には何も聞かれなかったぞ・・
まあ、いいか。もう食べてるし。
チャーシューは鶏肉だろうか。
あっさりしていて、スパイシーなカレースープによく合う。
こってり脂の角煮みたいな豚肉をぶちこんでも合いそうな気がした。
麺もたけなわな感じになってきたので、スープが熱いうちにライスを付けて食べてみる。
レンゲにライスを乗せて、スープをすくい口に入れる。
これが美味かった。
正直なところ、麺よりもライスをスープに入れて、カレー雑炊にしても良いと思った。
これは美味いよ。これがスープカレーってやつか。
アチャールをお新香のごとく間に入れて、スープカレーを食す。
ラーメン自体の量が少ないから、ライスを大盛にすれば良かった。
ライスとともにスープを全部飲み干し、ごちそうさまでした。
これは新感覚で美味しいラーメンだ。
量と1杯1000円という値段のハードルさえなければ、しょっちゅう食べに来たい味だ。
中目黒と池尻大橋の間くらいなので、このくらいの値段なのはしょうがないのかもしれない。
インスタフォローとかで、色々クーポンとか割引もあるようなので、駆使すればもう一度来れるかな。
値段を置いておいて、カレーラーメンの中では、今までで一番印象に残る美味さだった。
2022年9月訪問
麺屋 智
東京都目黒区青葉台3-21-10 小谷ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131705/13268885/