近くのトミフク食堂で飲んで2軒目はこちら、二ヶ領用水沿いにある「居酒屋みつる」へ。
吉田類の酒場放浪記でも出ていたお店で気になっていた。
なんとなく常連さんだけに開かれたような雰囲気があり、存在は認識していたが入るのに躊躇していた店だ。
こういう店には一杯引っかけてから入るのが一番。
僕はそうやって飲み歩いてきた。
中に入ると平日のまだ明るい時間帯だが、カウンターに何人か、テーブル席にもスーツ姿の2人組がいた。
17時に会社が終わればこの時間に飲みに来ることは可能か。
9時-17時勤務くらいがちょうど良いな、なんて考えてしまう。
店内には神棚、一升瓶、よく分からない人形などがあり、独特な昭和を感じる雰囲気。
カウンター越しに割烹着姿の女将さんが迎えてくれる。
割烹着着ている人をかなり久しぶりに見た気がする。
好きよこういうの。
たまには妻にも着せてみようか・・
まずは生ビール(600円)。
濃いホッピーを2杯ほど飲んで来たが、店を替えた1杯目の生は新鮮だ。
ひと口飲むとまたこの店から始まるような、リセットされた気持ちになる。
お通し(500円)は2品。
ユッケジャンとキムチ。
店の雰囲気とは違い、いきなり韓国系のお通しが出てきたのには少々面食らった。
お通しのユッケジャンはなかなかの本格的な味付けで美味い。意外だ。
キムチも自家製なのか、これもまた美味い。
この店はできる、とお通しで分かった。
それなりにボリュームもあるので、お通しだけで呑めちゃうな。
二ヶ領用水沿いの柳の緑を、暖簾越しに眺めながら飲む酒は最高だ。
シチュエーションがなかなかいい。
気分よくビールを開けて、ハイボール(500円)をお替り。
なみなみ注いでくれるのがいいね。
隣に座っている常連と思しき年配の方と、若めの女性の会話に耳を傾け、外を見ながら飲む酒が美味い。
どうも常連さん同士らしく、年代の垣根を飛び越えて会話している様子が微笑ましい。
酔った老人のセクハラまがいの質問もさらりとかわす、スーツ姿の女性が格好かった。
一人でこの店に来て、常連客を相手にしている姿から、かなり場数を踏んでいるとみた。
何かつまみを頼もうかと思ったが、手元にメニューがなく、ハイボールも飲み終わったのでお会計。
お通しだけでも十分に満足できた。
お通し、生ビール、ハイボールで合計:1600円。
帰り際にカレー食べる?って聞かれたけど、ご遠慮させていただいた。
店を出た後に、食べればよかったかな、なんて後悔した。
いつだってこういう時はこうなのだ。
2020年6月訪問
居酒屋みつる
神奈川県川崎市高津区溝口1-17-20
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14044699/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/HJsWJ0PDrCs