仕事の打ち合わせが終わって、昼ごはんでも食べて帰ろうか、と渋谷の街を散策する。
2年前くらいは疫病の影響で、渋谷の街も閑散としていたが、最近は海外の方も増えて、また元の渋谷に戻っているようだ。
リモートワークが主流になると予想して、オフィスを解約したり、遠くに引っ越したりした人もいるようだが、街はまた元に戻っているようだ。いくらネットが発達したとはいえ、人間の根底はアナログなのだ。
渋谷マークシティのIT企業にも、たくさんの人が行き来している。
この日はラーメンが食べたい気分だったので、渋谷マークシティー近辺でラーメン屋を探す。
この辺りは、豚骨ラーメン、町中華、味噌ラーメン、蒙古タンメンなどラーメンの選択肢には困らない。
家系ラーメンが食べたい、と思っていたので「侍 渋谷本店」へ。
新しく出来ていたのは知っていたけど、いつも昼時は並ぶ列ができていたので敬遠していた。
この日は11時過ぎくらい、お昼少し前に来たので、待っていたのは2名のみ。
これなら待てる、と思い今日の昼ごはんはここに決めた。
待っている間に食券機で先に食券を購入。
普通のらーめんは850円。
初めて入る店なので、スタンダードなラーメンに決める。
(初めてでもそうでなくても、ラーメンにトッピングをしたためしはない)
カウンター席の一番奥の席に通される。
卓上には、おろし生姜、豆板醤、おろしにんにく、お酢、白ごま、七味唐がらしが並ぶ。
全部使うわけではないが、ラーメン屋はたくさん薬味があるとうれしい。
ライスと合わせる、きゅうりの漬物もちゃんとある。
当然ライスも付ける。
薬味を確認しながら待つこと5分くらいで、ライスとラーメンが出来上がる。
海苔3枚、ホウレンソウ、チャーシュー、見た目は普通の家系ラーメンだ。
半ライスと間違えて普通のライスを注文していた。
40代後半の僕にとっては、想像以上にボリューム満点だ。
スープの表面には、うすく脂の膜が張っている。
これは食べる前から濃厚な予感がする。
らーめんの麺は硬めで注文。
まずは麺をすする。
ポキポキの硬めではないが、程よい噛み応えがいい。
つるつるっとすすれる、家系独特な短めの麺がすすりやすい。
スープは脂の膜が張っているが、その見た目ほどはこってりはしていない。
意外とあっさりしていて飲みやすい。
どろっとこってりというよりは、豚骨の旨味だけを引き出しているような感じだ。
家系ラーメンというと、塩味がけっこう強くて、喉が渇くものもあるが、これは随分と飲みやすい。
とはいえ、しっかりと豚骨の風味と醤油の力強い味も出ているのがいい。
これは好きな家系ラーメンだ。これは美味い。
ライスに漬物と豆板醤を乗せて食べる。
この豆板醤、辛子味噌というのか、ニンニクが効いていて、ライスにもよく合うのだ。
ラーメンライスというと、ラーメンすすり、追っかけでライスを頬張るものだが、この豆板醤だけでライスがいける。これもまた美味いな。
豆板醤でライスを楽しんだところで、麺をすすり、ライスを頬張る。
この通常ルートもまた美味い。
ライスはこの量があって正解だった。
半分くらい麺とライスを楽しんで、らーめんにも豆板醤とおろしにんにくを入れて味変する。
スープのこってり加減がちょうどよかったので、今回はお酢を入れなかった。
もう少し塩味が強くて、こってりしている家系では、僕はいつもお酢をひと回しかける。
薬味を入れたことで、家系を食べている実感が沸く。
やはりニンニクが効いた家系ラーメンはライスもすすむ。
他の方の注文を見ていると、けっこうみなさんトッピングを選んでいるようだ。
ラーメン屋で他人が注文している内容を覗き見るのもまた楽しい。
ライスとらーめんを平らげてごちそうさまでした。
昼も近くなり、入り口には待っている方が数名いた。
早めの時間に入れてよかった。
最後に飲んで水がやけに甘く感じた。
いつもの昼ごはんより、けっこう量を食べた気がする。
店の外に出て、スクランブル交差点に向かう途中、人の行き来を見ると、一気に疲労感が押し寄せてくる。
この日、会社に帰ってから、眠くなって何度目を閉じたか分からない。
ちなみに、こっくりこっくり居眠りするのではなく、疲れて眠い時は、目が疲れたふりをして上を向いて目を閉じるといい。しばらく目を閉じていると、ちょっとは楽になるから。
2023年10月訪問
横浜家系らーめん侍 渋谷本店
東京都渋谷区道玄坂2-6-6 和光ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13262063/