B級グルメという言葉が登場したあたりから話題になっていた「シロコロホルモン」。
そのシロコロを食べに、本厚木のホルモン屋「酔笑苑(スイショウエン)」へやってきた。
人気店だとは聞いていたので、開店前に店に向ったのだが、すでに待っているお客の列ができている。
並ぶのか・・・と一瞬躊躇したが、厚木まで来たので列の一番末尾に並ぶことに。
古めかしい店構えがなんともそそられるではないか。
開店まで待つこと15分程度。
お店が開くと同時に人がなだれ込んでゆく。
カウンター席へ通され、メニューを見ようと思っていたら、開店と同時にどんどん人が入ってくる。
あっという間に満席状態になった。
壁に貼られた手書きのメニューもさることながら、昔の家っぽい壁もまたいい味出している。
まずはざっくりとメニューに目を通す。
焼き物はさることながら、刺身系もハラミ刺し、牛タン刺しなど充実しているようだ。
これはこれは、迷うな・・・
メニューを眺めていると、突き出しのキャベツとたれ、スープが出てくる。
芯の部分が豪快で食べ応えがありそうなキャベツだ。
辛味噌だれのようなタレに付けてバリッと食べる。
たれは美味いが、キャベツはキャベツだ。
ホッピー(440円)を注文。
ここは瓶から注ぐのではなく、すでに焼酎とホッピーを割った状態で出てくる。
カットレモンが入ったホッピーが美味い。
なぜホッピーが割った状態で出てくるのかと考えた時に、自分のスペースを見て、どう考えてもホッピーの瓶は置けないだろう、ということで腑に落ちた。
当然ながら、シロコロ(730円)を注文。
シロコロホルモンという名前はよく聞いたことあるが、シロコロホルモンは権利がどうこうで自由には使えないらしい。名前はどうあれ、こちとらホルモンが美味ければそれでいい。
まずはホルモンを網の上にどんどん乗せてゆく。
最初トングがないぞ?と思い店員さんに声を掛けようかと思って周りを見たら、隣の方は普通に割り箸を2本使っている。それが正式なやり方なのか分からないが、とりあえず真似して二刀流で焼くことにした。
お任せミックス(550円)も注文。
どこの部位なのかよく分からないが、見た目がホルモンミックス全開で美味そう。
シロコロは焼くと、コロコロとした形に変化してゆく。
コロコロのホルモンは、油断するとコロコロと網の上から転げ落ちることもあるので、常に注意が必要だ。
ホッピーを飲みながら、どうも視界が悪いと思い、とうとう目に来たかと思ったら、周囲は煙でもくもくの状態になっていた。だが、これがいい。
無煙焼肉も良いけど、この煙の中に隠れるようにして食べるホルモンが旨いんだ。
煙の匂いが服に移ろうが知ったこっちゃあない。
焼けたホルモンを口に放り込むと、ジュッと脂が飛び出してくる。
この脂がまた美味い。
やっぱりペラペラのホルモンと、シロコロはひと味違う。
このジューシーな感じがたまらない。
たまらずホッピーもお替り。
最初に出た来たスープも冷めないうちに飲んでみると、テールスープなのだろうか。
酒が入っている時に塩味が効いていて美味い。
お任せミックスも焼けてきた。
ナンコツは食べてすぐに分かったが、他の部位は正式な名称まで分からない。
ナンコツも二種類あるように思う。
名前は分からずとも、コリコリとした食感、ジューシーな肉汁溢れる部位、どれも美味しい。
七輪でホルモンを焼きながら、煙にまみれてホッピーを飲む。
これぞ最高のホルモン飲みだ。
ホルモンミックスを平らげ、ホッピーを飲み干し、ごちそうさまでした。
せっかく来たのでもう少しいたかったが、午前中から飲み歩き、4軒目なので腹いっぱいになってしまった。
会計を済ませ、帰る頃には向こう側がぼやけるほどの煙が立ち込めていた。
会計は2,200円。
店を出ると、入れずに待っている客もいて、この店の人気ぶりを伺えた。
酔笑苑はラーメンも美味しいらしいが、次の機会に試してみたい。
2020年02月訪問
酔笑苑
神奈川県厚木市中町3-2-21
https://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140802/14001796/
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