武蔵小杉駅近くの、小杉センターロードで2軒ほどはしご酒をして、〆のラーメン屋を探す。
2軒でそこそこ飲み食いしたので、腹は満たされているが、じゃっかんの隙間がある。
腹八分目がいいのは分かっているけど、このまま帰っても、帰ってからその隙間を埋めたくなるに決まっている。
家でインスタントラーメンも良いが、せっかく小杉まで来たのだから、ラーメン屋に入って美味いラーメンでも食べて帰りたい。
そんなことを考えながら歩いていると、「らぁ麺はやし田」が目に入る。
最近できたのが、真新しい店構えに目が惹かれて、立ち止まる。
最近流行りのこだわりのラーメンってやつか。
町中華の化学調味料がビンビンに効いたラーメンが好きだけど、たまにはこういうラーメンもいいかもしれない。
店内を覗き込むと、6割くらい空いているようだったので、迷わず入店。
この店の前で足を止める人も多かったので、我先にと飛び込んでみた。
人が立ち止まって見ているラーメン屋は、タイミングを逃すとあっという間に席が埋まることがあるので、思い立ったら即入店だ。
食券機で食券を購入して、案内された席に腰を下ろす。
カウンター席だけかと思ったら、テーブル席もあるようだ。
店内を見回すと、天井は打ちっぱなしで、カウンター席は出来立てのぴかぴかだ。
年季の入ったカウンター席で酒を飲んだ後、こういうぴかぴかのカウンターに座ると、現代に戻ってきた感じがする。
はやし田の拘りを眺めながら、水を飲んで少し酔いを冷ます。
スープに鴨の出汁も使われているようだ。
しばらくして、醤油らぁ麺(800円)が出てくる。
すっと並んだ麺に、透き通った濃い色のスープ。
麺かと思うほどの長いメンマに、大きなチャーシューが2枚。
麺を持ち上げると、麺には全粒粉が練り込んであるようで、茶色い何かを確認できる。
まずは麺をひとすすり。
つるっとしたのど越しに、細麺のコシを感じる。
これは美味い。
この細麺が飲んだ後にいい。
満たされていたはずの体に、つるつると入ってくる。
スープは鶏の出汁を感じる上品な味。
飲んだ後に、すっと入ってくる。
鴨出汁も入っているとのことで、典型的な町中華の醤油ラーメンより、少し和風なお出汁にも感じる。
長い穂先メンマが、柔らかくて美味かった。
もう少し短くてもいいと思ったが、これはこうだから美味いんだろう。
チャーシューは鶏と豚で2枚。
豚のチャーシューは、少し脂が多く、飲んだ後には少し応える感じだった。
鶏のチャーシューは、チャーシューというより、鶏ハムに近い。
勝手に鶏のチャーシューと言っているが、鶏ハムなのかもしれない。
スープを吸った鶏ハムは、脂身も少なく、こちらは飲んだ後でも食べやすい。
食べ進めていくに従って、少し味が濃く感じてくる。
最初はそう感じなかったが、徐々に塩味を強く感じてくるようになった。
でもライスが欲しくなる、という感じでもない。
ちょうど食券機の近くに座ったせいか、どんどんお客が入ってくる気配を感じる。
やはり人気店なんだな。
麺を完食し、ごちそうさまでした。
美味かった。
2020年09月訪問
らぁ麺はやし田 武蔵小杉店
神奈川県川崎市中原区小杉町3-430 伊藤ビル 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140504/14079045/
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