溝の口の丸井2階に、新しくフードコート「HARA8(はらっぱ)」が出来た。
丸井には1階にもフードコートがあり、上階にもレストラン街がある。
3フロアが飲食店になっていることになる。

2階のフードコートは、以前は女性物の靴やアクセサリーなどが売っていたが、フードコートに変わっていた。
駅前のロータリーから入れるのが2階で、人の出入りがあるので気にはなっていたけど、なんとなくここで食べるのはちょっと、と思っていた。
飲むにしても人が右往左往するフードコートで飲むのは、いささか落ち着かない気がしていた。

10階のレストラン街で軽く飲もうかと思いながら、HARA8を覗いてみると、入り口から一番奥の方に、鮨の暖簾が下がっている。
20時近くなっていたので、この日は人も少なく、なんとなくこの暖簾をくぐりたくなって「一輝」のカウンターに腰を下ろした。

鮨 一輝 溝口店
鮨 一輝 溝口店

先客はおらず、自分ひとりだけ。
貸し切りのカウンター寿司に来たような気分になる。
少し奥行きがあるカウンターが使いやすい。

まずは酒だ。
飲み物のメニューを見ると、サイドメニューもある。
厚焼き玉子、あん肝、ほや刺しなど、寿司の前にちょっとつまめるつまみがうれしい。
これが俄然酒を飲む気が出てくる。

酒のメニュー
酒のメニュー

寿司は1貫110円から。
大トロも1貫350円なので、かなりリーズナブルではないだろうか。
といっても、大トロを自分のお金で食べた記憶はないが。

寿司メニュー
寿司メニュー

まずは、ブラックニッカハイボール(440円)を注文。
最終的には日本酒に行く予定だが、まずはハイボールで軽くアルコールを体内に流す。

いきなり日本酒にいかないで、軽くつまんでハイボールでも飲んで、自分を少し焦らすのだ。

ブラックニッカハイボール
ブラックニッカハイボール

おつまみ三点盛り(440円)を注文。
三陸産ほや、蒸し牡蛎、めかぶの三点。

ほやがある寿司屋も居酒屋も大体美味い。
珍味ある店に美味い物あり、だと勝手に思っている。

おつまみ三点盛り
おつまみ三点盛り

さっぱりとしたメカブに、ほやの刺身でハイボールを飲み少しずつエンジンをかけてゆく。
ほやの刺身は、独特の磯の香りがして、早く日本酒が欲しくなる。

厚焼き玉子(220円)でまだ焦らす。
寿司屋の厚焼き玉子は食べておきたい。

厚焼き玉子
厚焼き玉子

厚焼き玉子は温かくて、少し甘めの味付け。
だし巻き玉子ではなく、家庭的な味のする玉子焼きだ。

光物三貫盛り(330円)も注文。
ハイボールもお替り。

光物三貫盛り
光物三貫盛り

〆鯖から食べると、シャリは少し温かく口に入れるとほぐれてゆく。
〆鯖の酸味と鯖独特の香りがいい。
やっぱり光物が好きだ。

イワシは脂が乗っており、この脂がほろほろと崩れるシャリに合う。
酸味が効いて、身の締まった小肌も美味い。

丸井の中にいる実感がなくなる
丸井の中にいる実感がなくなる

光物を食べたら酒に移行したくなる。
ハイボールを飲み干し、秋田県の秀よし特別純米生貯蔵酒(550円)を注文。

キンキンに冷えた冷や酒をひと口。
ワイングラスで飲むと全然違う。

フルーティーな香りがすっと口に広がってゆく。
この飲み方いいな。

秀よし(550円)
秀よし(550円)

貝三昧(440円)も注文。
赤貝、ほっき貝、つぶ貝の三貫。

赤貝をつまみ、コリコリとした食感と、口の中でほぐれるシャリの舌触りを楽しむ。
舌に残った貝の磯の香りを、冷えた日本酒で洗い流す。
今自分が、丸井百貨店のフードコートにいるということを忘れてしまうそうだ。

ほっき貝のシコシコとした歯ごたえ、つぶ貝のコリコリ感を楽しみ酒を飲む。
ここはまさに寿司屋だ

貝三昧
貝三昧

丼メニューもあるのか。
これは酒飲みとしてはお昼ごはんかな。

丼メニューもある
丼メニューもある

宮城三貫盛り(495円)を追加。
宮城県産〆さば、みやぎサーモン、気仙沼産めかじきトロの三貫。

〆さばは被ったが、二貫食べても美味い。
みやぎのサーモンは、外国のサーモンより脂が少なく食べやすい。
サーモンは若い頃大好きだったが、ここ数年で食べるともたれるようになってきた。
だがこれなら美味しく食べられる。

宮城三貫盛り
宮城三貫盛り

めかじきのトロは脂が乗っているけど、これもまた脂の旨味だけでしつこくない。

もう1杯くらい飲みたい。
京都府の玉乃光(550円)を追加。

玉乃光
玉乃光

玉乃光はスーパーでも売っているメジャーな京都のお酒。
キンキンに冷えたのをワイングラスで飲むのはやはりひと味違う。

ワイングラスで飲む日本酒は味わいが違う
ワイングラスで飲む日本酒は味わいが違う

最後にもう1貫くらい食べたいので、正面のメニューに載っている北海道根室産カレイ(160円)を追加。
最後にもうちょっとで1貫注文できるのがいい。

さっぱりとしたカレイを玉乃光で食べる。
きっちりと切り込みの入ったカレイに丁寧な仕事を感じる。

カレイ
カレイ

後ろの暖簾越しに丸井の店内を見ると、すでに閉店で蛍の光が流れている。
丸井はなぜ10時開店ではなく、10時30分開店なのだろう、そんなことをぼーっと考えながら玉乃光を飲み干す。

フードコートであって、そうでないような空間。
買い物がてらにちょっと寿司をつまんで飲むのにちょうど良い店だ。

会計は3,960円

帰りしなにオープンなテーブル席を見回していると、学校帰りなのか塾帰りなのか、制服姿のグループが楽しそうにドリンクで粘っている。
ここはテーブル席も広いから、1階のフードコートよりゆっくりできるだろうな。

2022年09月訪問

鮨 一輝 溝口店
神奈川県川崎市高津区溝口1-4-1 マルイファミリー溝口 2F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14078216/

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