溝の口西口商店街の賑わいのちょうど反対側の道。
ここには小料理屋、寿司屋など昔ながらの店に混ざって、新生の居酒屋がちらほらとある。
新生といっても、もう10年以上ある店が多いが。
飲食店の入れ替わりが多い溝の口だが、このあたりは入れ替わりがあまりないのが不思議だ。
その中で、赤い大きな提灯と黄色い小さな提灯が酒飲みを誘う「こけこっこー」
今日の仕事終わりの最初の一杯はここに決めた。
店内はこじんまりとしており、カウンター席にテーブル席が3つくらい。
カウンターに先客が何人かいるものの、テーブル席には空席が目立つ。
壁には、おすすめメニューや酒のポスターがびっしりと貼られ、テレビ一台と酔客の話し声がBGM。
壁が賑やかな店は暇つぶしになってちょうどいい。
メニューはカウンターの目の前に貼られており、右から左へと視線を流して注文を決める。
串焼きは110円から、酒も酎ハイ290円と、全体的につまみも酒もリーズナブルだ。
NO1のオススメメニューはレバテキ。
これは絶対に頼むしかない。僕はレバテキがある店で頼まないことはほぼない。
レバテキに合わせる酒をということで、レモンサワー(380円)を注文。
ぐっと飲むと、僕らのハイサワーといった甘いレモンサワー。
甘くないレモンサワーが好きだが、こういう典型的な昔ながらのレモンサワーも好きよ。
早速注文したレバテキ(320円)がやってくる。
ネギたっぷり、表面を軽く炙っただけだというのが見た目で分かる。
限りなく生に近いレバーを僕は常に探し求めている。
ひと口齧ると、イメージ通りのプリプリで甘いレバーの味が口広がる。
噛めば噛むほど、舌と口中にねっとりとレバーが絡みついてくる。
ごま油の香りと塩の塩味が、より一層レバーの甘さを引き立てる。
口中がレバーに占拠され、水分が奪われそうなタイミングでレモンサワーで流し込む。
これは美味いレバテキだ。
レバテキと言っても、低温でがっつり湯通しされたようなものもあるので、中がプリプリなレバテキに出会える店は貴重な存在なのだ。
レバテキを味わっていると、頼んでいた串焼き4本も焼きあがったようだ。
たん(110円)、砂肝(110円)、もも(120円)、ししとう(120円)。
テンポよく焼きあがってくるのがいい。
すかさずレモンサワーもお替り。
タンは多少硬いものの、中はジューシー。
それぞれ、肉自体のサイズは小さいものの、串一杯に肉が刺さっているので満足感も高い。
この店はいい。
添えつけられている柚子胡椒がまたいい。
九州で焼鳥を食べた時は必ず柚子胡椒だったな。
そんなことを思い出しながら、柚子胡椒で味変したり、そのまま食べたり、色々なことをして串焼きを楽しむ。
ぼんやりと飲み食いしていると、店の中を覗き込んで入ってくる人が増えてきた。
西口商店街をふらついて、ここにたどり着く人も多いのではないかと思う。
みなさん、この時間から始めるわけね。
たしかに僕が入った時には、スーツにワイシャツといった姿の方はいなかった。
この時間帯から企業のサラリーマンに入れ替わるのかな。
こじんまりとした店なので、大人数は難しいけど、3~4人くらいのグループなら入れるだろう。
酒2杯、レバテキ、串焼き4本で会計1,694円。
2020年9月訪問
焼き鳥こけこっこー
神奈川県川崎市高津区溝口2-6-3
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14066935/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/LpvvOX2ae6w