おせちやすき焼きなど、正月料理で酒を飲み、甘くなった舌がラーメンの塩味を欲しがっている。
正月休みが明けたある日、僕は車を飛ばし「来来亭」へやってきた。
来来亭はカップラーメンでよく見かけていたが、家の近所に店舗がなく、一度は行ってみたいと車で30分近くかけてやってきた。
溝の口方面から、聖マリアンナ医科大学へ行った時に通った道だ。
運転しながら思い出した。
一人でふらっとドライブがてらラーメン食べにくる。いつも通らない道中は新鮮だ。
黄色い看板が目立つので、近辺まで来るとすぐに分かった。
駐車場も広くはないが、そこそこ止まれるので昼時だったが止めることができた。
店の前には待っているグループが4組ほど。
一番後ろに僕も並ぶ。ペプシのベンチに腰を下ろすと尻が冷たかった。
メニューを見ながらしばし待つ。
待つこと15分くらいだっただろうか。
座敷席希望の家族を抜かして、カウンター席へ通される。
お先に失礼いたします。
店内は入った時は混んでいたが、あれよあれよという間に、みなさん食べ終わって出て行った。
タイミングなんでしょうね。
よく見ると、カウンターの椅子も、座敷席の座布団もすべて黄色で統一されている。
黄色好きにはたまらない店内だ。
カウンターの情報には、メニューの短冊が並ぶ。
ラーメンだけじゃなくて、今日は定食でいこうか。
味や背脂、麺の硬さもオーダーできるようだ。
麺硬め、あとは普通でいいか。
卓上の梅干しは何に合わせるのだろうか、炒飯なのかラーメンなのか。
ラーメン屋に梅干しがあるのは珍しい。
チャーハン定食(1020円)を注文。
まずはラーメンが運ばれる。ネギを多めにしてもらった。
続いて半チャーハンも追ってくる。
見た目の焦げ茶色が特徴的だ。
スープは京都ラーメンのそれで、背脂がたっぷり浮いている。
背脂だからこってりかというと、飲んでみるとあっさりとしていながらもコクがある。
麺はストレート細麺。
この京都ラーメンはたまに無性に食べたくなる。
硬めの細麺がいい。
いつでもするすると入ってくる麺だ。
ネギを多めにしたので、麺のこしにネギのシャキシャキ感が加わり、二重に楽しめる。
スープに浸って柔らかくなってゆくネギがまた旨いんだ。
こげ茶色のチャーハンは、見た目に等しく少し味濃い目だ。
焦がし醤油なのか、けっこうしっかりとした味付けに感じる。
パラッとしたチャーハンで、すごく食べやすくて旨い。
このチャーハンをひと口含み、追ってラーメンの背脂スープを飲むと相性抜群。
ぐいぐいとチャーハンをかき込み、スープで流し込む感じが気持ちいい。
おろしにんにくと豆板醤も入れてみる。
やはり背脂にはにんにくと豆板醬が合う。
こくのあるスープにパンチが加わり、最初に食べた時と違った美味しさになる。
正月料理に飽きていて、こういうパンチのあるラーメンが食べたかったのよ。
薄めのチャーシューもまたスープを吸い込んでいるようで美味い。
細い麺に薄いチャーシュー、背脂スープ、これぞ京都ラーメンだ。
メニューをみると、揚げ物や餃子もあるようで、サイドメニューで酒飲んで、〆にラーメンも良さそうだ。
今日はあいにく一人で車なので叶わなかったが、座敷もあるし、今度は家族で来てみようか。
スープも全部飲んでごちそうさまでした。
外に出ると、並ぶ人が増えていた。
来来亭って人気なんだな。
2023年01月訪問
来来亭 川崎菅生店
神奈川県川崎市宮前区菅生1-1-3
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140201/14035877/