休日の溝の口で、3軒ばかりハシゴ酒をして、〆をどの店で食べようかと、考えながらふらふらと歩く。
溝の口駅近くの「東京餃子軒」で最後の1杯をやった僕は、西口商店街の入り口の方へ歩を進めた。
田園都市線のガード脇とすり抜けると、赤いテントの飲食店が2軒並ぶ。
先に見えるのは店は「カレーライス・定食」その奥は「餃子の店」。
さっき餃子は食べたばかりなので、必然的にカレーライスの店「カレーハウスデリー」を選ぶ。
溝の口では知る人ぞ知る、老舗のカレー屋さんだ。
昼過ぎなので、店内はさほど混んでいない。先客は数名で空席が目立つ。
店内はこじんまりとした細長い空間で、左右に長いカウンター席のみ。
頭上にあるメニューを見上げると、瓶ビールや日本酒もある。
ポテトサラダや漬物もあるので、ここで1杯飲むことも出来そうだ。
しかし、もう酒はけっこう。
ここで昼ごはんを食べて帰ろう。
ハンバーグカレー(780円)を注文。
この銀皿に乗ってくるのがいい。
ほど良い大きさのハンバーグにどろっとかかった濃い色のカレー、端にキャベツに乗っている。
カレーの端にキャベツが乗っているの大好き。
卓上に置かれている真っ赤な福神漬けを、ふたさじカレーの端に落とす。
スーパーに行くと、赤茶色の福神漬けもあるが、カレーには彩として真っ赤な福神漬けが合うと思う。
赤い福神漬けで、銀皿に乗ったカレーがさらに映える。
これはこれは美味そうだ。
まずはカレールーとライスをすくってひと口。
昔ながらの辛みの少ない、やさしいカレーを想像していたが、けっこう辛い。
金沢カレーを彷彿とさせる、ピリッと辛いカレーだ。
辛いカレーが好きな僕にとっては、これはすごく好きな味。
美味い。
野菜などの具はルーに溶け込んでいるのか見当たらない。
食感にもさほど感じないので、カレーの一部となっているのだろう。
野菜ゴロゴロカレーも好きだが、原形をとどめないほどに煮込まれた、ドロドロカレーも大好きだ。
キャベツとカレー、ハンバーグをまとめて口に運んでみる。
ハンバーグは昔ながらの柔らかく、肉の食感を限りなく滑らかにしたような食感。
そこに、シャクシャクとしたキャベツの食感が加わり、絶妙な味わいになる。
辛口のカレーをキャベツを一緒に食べる、という組み合わせを考えた人はすごいと思う。
キャベツの甘みにカレーのスパイシーな辛み、これは家庭のカレーではなかなかに出せない味わいだ。
はしご酒をした後のカレーライスは重いかな、と思ったけど全然そんなことはない。
カレーの辛みは後から徐々に効いてきて、胃がぽかぽかし、食欲も増進してくる。
カツカツと音を立て、銀皿に銀のスプーンを立ててくまなくカレーとライスをすくい完食。
ごちそうさまでした。
激辛ではないか、軽く汗ばむ辛さで、食べた後のお冷に甘みを感じる。
美味かった。さすが溝の口の名物カレー。
2020年03月訪問
カレーハウスデリー
神奈川県川崎市高津区溝口2丁目7-3
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14009483/
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