5軒ハシゴして14時半過ぎ。お昼ごろまで曇っていた厚木の空に青空がのぞいて来た。
雑居ビルの隙間に見える青空に、少し開放感が湧いてくる。
酒を飲むのに天気は関係ないが、やっぱり雲がない青空は、気持ち的に解放感を与えてくれる。
これが昼飲みの醍醐味ってものだ。
さて、本厚木といえば、そろそろあの居酒屋も開いているであろうか。
本厚木駅の南口から反対側へ戻り、駅前の通りへと戻る。
本厚木で居酒屋といえば「十和田」。ここは本厚木ハシゴ酒では外せない。
暖簾が下がっているので、もう開店しているようだ。
この店先の佇まい。
貼りだされたメニューを見るだけで良店であることがわかる。
この店の目玉は、日替わりの刺身祭290円。
迷うことなく暖簾をくぐる。
店内はすでにほぼ満席。
14時台とは思えないほどの喧噪感、相変わらず人気店だ。
平日の夜のような雰囲気だ。
店内には、イラストメニューが所せましと並んでいる。
このイラストメニューが実に味がある。
卓上のメニューに目を通す。実にシンプルでとにかく安い。
酒飲みが喜ぶものしか置いてない。
この安さと、安さだけではないところが、この繁盛ぶりが証明している。
お通し(200円)はカボチャのサラダ。
200円という値段もさることながら、しっかりと美味いお通しがうれしい。
ポテサラも良いけど、カボサラとは意表を突かれた。
甘みがあって美味しい。
ここに来たら樽生ホッピー(470円)。
生ホッピーを置いている店は少ないので、あったら必ず注文する。
普通のホッピーと何が違うかというと、味が自分で入れるより、全然マイルドなのだ。
生ビールのきめ細かいマイルドな味と、缶ビールの味の差みたいなものだ。
散々飲んできても、やはり生ホッピーは美味い。
この1杯で生き返るようだ。
年季の入ったカウンターがまた、何とも言えない良い雰囲気を作り出している。
ここは何年前からあったのだろうか。
20年以上前に、この場所にあった店で飲んだ記憶があるのだが、十和田であったのかは覚えていない。
テーブル席に座って、父親と飲んだ記憶がある。
つまみは、なす納豆揚げ出し(390円)を注文。
これは美味そうだ。
なすに納豆を挟んだものが揚げてある。
390円でこれは手が込んでいる。
茄子が熱々のつゆを吸い込んで、口に入れると火傷しそうになる。
熱々の茄子に納豆の旨味、美味過ぎる。
上手に食べないと、挟んである納豆がはみ出してくるが、熱くて上手に食べれない。
上手に食べれなくても、とにかく美味い。
このつまみがあって1杯で済ませるのは無理。
酎ハイ(300円)を追加。
美味いつまみには、すっきりと料理を邪魔しない、プレーンチューハイがいい。
何の焼酎は使っているのか分からないが、すっきりとして美味い酎ハイだ。
何度も言うが、揚げ出し茄子がとにかく美味い。
酒が入った胃に、つゆの味が沁みわたる。
もっと色々食べて、もう1杯くらい生ホッピーを飲みたいところだが、ここらでごちそうさまでした。
いつも飲み歩きと称して、各店数杯で引き上げてしまうが、ここはまた来たいと思った。
本厚木に泊まって飲むのも楽しいかもしれない。
会計は1,496円。
これだけ美味い酒とつまみを楽しんでこの値段かい!
と、うれしさのあまり心の中でツッコんでしまうのであった。
<追記>
ちなみに、冒頭で書いた「日替わり祭り刺身290円」はこんな感じである。
この日はイナダのお刺身だった。
みなさんは「祭り!」とだけ言って注文していた。
さて次はどこに行こうか。
2020年11月訪問
十和田
神奈川県厚木市中町2-5-22
https://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140802/14009718/
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