溝の口の立ち飲みを語るうえで「串焼きいろは」なくして語れないであろう。
田園都市線溝の口駅を出て、西口商店街の一番奥にある、ひと際人でにぎわっている立ち飲み屋。
溝の口で昔から飲んでいるであろう諸先輩方、若い娘を連れた年配の方、様々なお客であふれている。
ここに一見さんが一人で飛び込むのは少々勇気がいる。
僕も入れるようになるまで時間はかかった。
入れるというのは、すでに酔っているお客の隙間に入っていくのが、なかなかに勇気がいるのだ。
通り過ぎる感じを装い、人と人の隙間を見極め、ここだ!というタイミングですっと空席に腰を入れる。
立ち飲みなので席があるわけではない。
席は自分で探すのだ。
まずは置いてある小鉢や揚げ物のメニューに目を通す。
先ほど焼肉を食べてきたばかりなので、揚げ物は少々きつい。
かといって小鉢を頼んで、焼き物というのも胃の容量オーバーだ。
まあ、まずは飲み物を飲んで落ち着こう。
生ビールはさんざん飲んだので、ハイボール(390円)をオーダー。
井川遥の「角ハイボールがお好きでしょ」というポスターがこちらを見ている。
美女が作ったハイボールはまた違う味なのだろうか。
ハイボールをひとくちすすり、焼き物のメニューに目を通す。
選択肢は多くないのがうれしい。
立ち飲みはシンプルなメニューでさくっと選んでさくっと飲みたい。
目の前で忙しそうに店員さんが焼いているので、注文のタイミングも見計らう必要がある。
串焼き3本を頼むと、「ちょっと時間かかるよ!」と店員さん。
酒を飲んでるくらいなので時間はあります。
しかし新型ウイルスの影響もなんのその。
いつも通りの賑わいだ。
若い女性と年配の男性、この二人の関係は親子なのか同伴なのか。
そんなことを考えながら、焼き物を待ちつつハイボールをちびちびやるのがまた楽しい。
しばらく待って予想以上に早く焼き物が出てきた。
ねぎま、つくね、かしら、各100円である。
安いよな。
焼きたてで熱々の焼鳥はどれも美味い。
ついハイボールもすすみお替り。
焼鳥の味は何も聞かれず塩で出てくる。これがいい。
判断能力が欠落している酔っ払いには、すっと店の味付けで出してもらえればそれで満足。
この日は4軒はしごして、ここで5軒目。
2杯目のハイボールが、僕の背中を引っ張り始める。
ここは背後に通行人や自転車が通るので、後ろに倒れたら大変なことになる。
しっかり二足歩行できる状態でそろそろお暇しましょう。
ハイボール2杯と串焼き2本で1080円。
微妙に足が出たがせんべろだったということで。
ごちそうさまでした。
2021年10月訪問
いろは
神奈川県川崎市高津区溝口2-4-3
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14016826/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/Avel7Hdu7dI