田園都市線溝の口駅で降りて、東急ストアの横をすり抜け、すぐに見えてくる「東京餃子軒」。
前を通るたびに定食メニューが美味しそうだな、と思っていたけどなかなか入る機会がなかった。
平日は溝の口で昼食をとることはないし、休日の飲み歩きでは軒数を重ねるため、定食などのごはんものには手が出ない。店の前を通ると定食メニューをプッシュしているので、定食やラーメンなどがメインだと思って、いつも素通りするだけだった。
この日は、午前中早い時間から溝の口で酒を片手に歩いていた。
いつもは素通りする東京餃子軒がふと気になった。多少酔っていると、認識していたけど入る機会がなかった店が妙に気になる時がある。今日はまさにその日。
定食は頼まずとも、何かしらの単品で飲めるだろう、とその店の中に入った。
店内に入ると、一人だったのでカウンター席に通される。
メニューは表にも出ていた定食メニュー。
それに中華の皿料理や餃子などの単品料理もかなり豊富だ。
餃子の種類のみならず、小皿の前菜メニューなんかもちゃんとあるのがうれしい。
これはきちんと飲めるではないか。
メニューをパラパラとめくっていくと、前菜や皿料理で飲んで、〆の飯や麺類がある。
頭の中でこの店で飲み、そして〆るまでのフォーメーションが構築されてゆく。
そうはしないが、ここだけで飲んで完結できるということだけは分かった。
ということで、まずはホッピーセット白(350円)
ホッピーセットは350円とは優秀ではないか。
つまみに小松菜のニンニク炒め(450円)も注文。
こういうちょっとした菜のつまみは飲み歩きにうれしい。
しゃきしゃきとした小松菜にニンニクの香り。
小松菜の少し青臭い香りがまた旨いんだ。
四十路の胃袋にはこういうのがいい。
量も大皿ではなく、一人でゆとりを持ってつまめる程度なのが良い塩梅だ。
せっかくなので、スタミナ餃子(330円)も注文。
チェーン店の餃子はにんにくがあまり効いていないことが多いので、なるべくにんにくを感じられるスタミナ餃子をチョイスしたのだ。
出てきたのは餃子に乾燥したガーリックが乗っているもの。
ひと口食べると、餃子自体はサクッとジューシーで野菜の食感を感じられる。
そこに追ってガーリックのガリガリとした食感が混ざり合う。
ただ、スタミナというほどのにんにくを感じられることはない。
無難と言えば無難な美味しさ。これが僕の正直な感想。
しかしながら、昼からホッピーをやりながら餃子をつつくというのは最高だ。
餃子に完璧を求めるのではなく、昼から軽くつまんで酒が飲める店、それだけで及第点は付くというもの。
ホッピー中(150円)をお替り。
周りを見ると、生ビールで餃子をやっている同志もいるが、やはり麺類や定食で昼ごはんに来ている人の方が多いようだ。こういうお店が会社の近くにあったら良いのに、酒を飲みに来た店で定食メニューを見ると、毎回そんなことを考える。
やはり昼のホッピーは効く。
ホッピーで美味しいのもさることながら、酔うというところに直結した酒だと思う。
味からして、さあ酔っぱらおう!そう思えるような感じがするのだ。
ホッピーを飲み干し、少しふらつきながらお会計。
会計は1,408円。
サイドメニューも充実して、ホッピーも安い。
今度改めてちゃんと飲みに来る必要がありそうだ。
2020年03月訪問
東京餃子軒 溝の口店
神奈川県川崎市高津区溝口2-6-2
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14063686/
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