たまプラーザに買い物に来たついでに、どこかで昼飯でも食べて帰ろう。
そう思い、以前から気になっていた「ラーメン 日輪」の前まで歩いてきた。

店頭には何もラーメンの情報が出ていないので、何ラーメンなのか分からなかったが、食べログで調べてみたら、二郎系ラーメンとのことで、いつか来ようと思っていた。
ラーメンのメニューか写真でも貼ってあればいいのに。

この場所はラーメン屋がよく入れ替わる。
僕の記憶では、約5年で3軒目だ。(曖昧ではあるが)

たまプラは、ハイソサイエティな方々も多いので、汗をかきながらラーメンを食べるという感じでもないのかもしれない。
どちらかというと、イタリアンでパスタランチか寿司とか蕎麦とか。

とはいえ、オープンしてからしばらく話題だったようで、道路を挟んで行列ができていた。
この日は少し客足は落ち着いてきたようだ。
店内を覗くと、空席があるようなので念願の入店をしてみることに。

ラーメン日輪
ラーメン日輪

店に入ると、店員さんが待っており、すぐに麺の量を聞いてくる。
初めてなので考えさせてほしいと伝え、まずは麺のサイズを考える。

並で250g。
以前250gでかなり多かったので、気持ち250gにしたいところだが、ミニラーメン150gの食券を購入。
味の濃さ、野菜、アブラはすべて普通、ニンニクは少しで。

二郎系ラーメン=怖いとイメージしている人もいるせいか、最近できる二郎系ラーメンは優しいお店が増えてきたように感じる。

先に食券を食券機で購入
先に食券を食券機で購入

麺は太麺なので、茹でるのに時間がかかるそう。
店員さんがいきなり麺のボリュームを聞いてきたのは、時間がかかるからのようだ。
なるほど。

厨房のストップウォッチを見ていると、7分以上になっているので、これはかなり時間がかかりそうだ。
店内はカウンター席のみ。
かなり面積は狭いので、後ろに立っている店員さんの圧力を感じる。
背後に人に立たれるのが苦手なのだ。

店内はカウンター席のみ
店内はカウンター席のみ

正確に時間は計っていないが、体感として10分位は待ったように感じた。

そして、待ちに待ったラーメンミニ(900円)が到着。

焦らされた分だけ食べ応えがある。
待つ時間は調味料なのだ。(そこまで腹が減っていなければ)

ラーメンミニ
ラーメンミニ

まずはもやしの下から麺をすくい上げて、スープの味を下から上に持ってくる。
いつものことだが、山盛りのもやしの扱いに困ってしまう。

最初からよく混ぜようとすると、丼から零れ落ちそうだし、かといってそのまま食べるとそのままの茹でもやしだ。
しかし、僕はいつも断念して、多少の素もやしを食べることになる。

麺はたしかに太い。こういうのを待っていた。

まずは麺をすする。
太くてうまくすすれない。口に運んで噛み切る。
麺を噛み切るなや!アンチコメントを書きこむ輩がいるが、そんなの知ったこっちゃあない。

麺は噛むと中までしっかりと熱さを感じる。
麺の中まで熱いと感じられた麺は初めて。
たしかにこれは茹でるのに時間がかかるわけだ。

麺は太目で中まで熱々
麺は太目で中まで熱々

この太麺をワシワシと噛む感覚が心地いい。
いいんだよ。二郎系ラーメンの太麺は噛んで食べれば。
すすりきらなきゃいけないルールなんて、この世にはないんだ。

むしろこの太麺は噛んでこそ美味いものではないだろうか。

麺をいくらかすすり、スープの味を確かめる。
甘みがある二郎系のそれだ。
スープだけを飲むと、少し味が濃いように感じるが、もやしが大量にあるのでよく混ぜて食べるとちょうどいい。
よく混ぜて食べると、次第にニンニクの香りが口の中を支配してゆく。

甘辛いスープ
甘辛いスープ

もやしをある程度消化すると、いよいよ麺とスープを本格的に味わえる。
熟練した二郎ファンは、このあたりを上手くこなすのだろうけど、僕にはまだ経験不足のようだ。

二郎系ラーメンのスープはクセになる。
甘みのあるスープに、ぶっとい麺を食べていると、ミニじゃなくても良かったと思えてくる。
実際に食べてみると、後半戦は麺を消化するだけの作業になってくるので、美味しく食べられる範囲はミニなのだろうけど。

チャーシューは脂に甘みがあり、しっかりとタレの味が沁み込んでいる。
この丼の中で、一番味が濃い食べ物だろう。
これはチャーシューでは煮豚というのか。角煮のような味わいだ。

脂は多いものの、そこまでくどくは感じない。

脂身が甘い煮豚
脂身が甘い煮豚

麺を齧り、スープを飲み干す。
スープの量がそこまで多くないので、飲み干せる量だ。

この後に飲んだ冷水が最高に美味かった。

やはり二郎系ラーメンを食べる際は、きちんと前日に酒を抜く。
絶好のコンディションで味わうべきだ、とこの日に感じた。
空っぽの身体で味わってこそ、初めて二郎系ラーメンの美味しさを味わえるのだ。

食べ終わり、店内を見渡すと中年男性が多い。

二郎系ラーメンというと、若い人がマシマシで食べにくるイメージがあるが、そうでもないようだ。
たまプラーザという街自体が、若い人が遊びに来る街ではないこともあるかもしれない。
(ショッピングに来ることはあっても、遊ぶというイメージはない)

丼を上げて、布巾でカウンターを拭き店をでる。
店員さんが丁寧に見送ってくれた。

ごちそうさまでした。
店を出て思ったのは、やはり後ろに立つのはやめた方がいい。

2023年02月訪問

ラーメン日輪
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-16-6
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140201/14093103/