田園都市線高津駅の「ほおずき」で飲んで、この辺り近場で2軒目に行こうかとうろちょろと歩く。
するとすぐ近くに「とりふく」という店が目に止まる。
シンプルな店先のデザインと暖簾に心惹かれて、店の前でしばし入店しようか迷う。
そもそもここは居酒屋ではなくて何だったっけ?
この辺りもしばらく来ないと店が入れ替わる。
串揚げの店、ちょっと先にも串焼きの店、ここは認識してなかった店だからどうしようか。
悩みながら、店先に貼ってあるメニューを見るとなかなかに良さそう。
さっきは刺身で飲んだので、焼鳥がちょうどいい。
暖簾の下から中を覗き込むと、カウンター席は空いていそうだ。
初めて入る店への緊張と共に入店。
店内には若い男女のグループ客が2組。
すでに出来上がっているようで、かなりテンション高め。
地元の若者なんだろうな。
高めの椅子に座り、カウンターにもたれて目の前のメニューを手に取る
まず串焼きの種類の多さに目を奪われる。
これはなかなか楽しめそうだ。
おすすめメニューも良い感じ。
こぶくろ刺し、合鴨スモーク、串焼きの店かと思いきや、けっこう凝ったメニューが豊富だ。
酒は無難なところ。
ビール、ハイボール、日本酒なんかがあればそれでいい。
まずはブラックニッカハイボール(420円)を注文。
古き良き居酒屋で日本酒を飲んだ後のハイボールは、また別の味わいがある。
あっちも好きだけどこっちも好き。
お通し(300円)。
なんとクリームシチュー。完全に意表を突かれた。
つまみとしてどうなんだ?と胸に疑問を抱きつつ、ひと口飲むと、あっさり味のクリームシチューでありながら、鷹の爪のピリッとした辛みを感じる。
しめじやじゃがいもをつまみながら、ハイボールをぐびり。
これはこれでつまみじゃないか。この発想はなかったな。
焼鳥のわさび(200円)。
ササミにわさびを付けたこれが好きなんだ。
大ぶりなササミは、ほどよくレアで焼けていて、パサパサ感がなくて旨い。
この店いいぞ。
続いてねぎま(180円)。
こちらも大ぶりで、表面の焦げ目がいい感じ。
かぶり付くと、見た目通り、皮がパリッと焼けていて中はジューシー。
これもまた美味しいな。高津にこんな店があったとは知らなかった。
周りを見ると、店員さんも客層もかなり若めで、雰囲気もワイワイガヤガヤ。
でも出てくる料理はどれもいい。
今日はたまたまの雰囲気なのかもしれないが、なんともニュースタイルなお店だ。
ハイボールもすすみ、もう1杯お替り。
後から知ったが、濃いめ無料だそうで、最初から濃いめにしておけばよかったと後悔。
2杯目はもちろん濃いめで。
つくね(220円)も注文。
だんご状ではなく、串を包み込んでいるのがいい。
たれの味も良く、噛むと軟骨のコリコリした食感を感じる。
ほんのりと感じるバジルのような香りがまたいい。
この店の料理は、ひと手間かかっていてレベルが高いぞ。
完全に今日は勝った。
最後に、きのこたっぷり揚げ出し豆腐(480円)を注文。
出て来た料理を見てこんなにボリュームがあるとは思わなかった。
大き目の器にたっぷりの揚げ出し豆腐、きのこもたくさん乗っている。
生姜と三つ葉がうれしいね。
まずは揚げ出し豆腐からすくって食べる。
出汁の味がまた美味い。
何食べても美味いと感心する。
熱々のしめじを口にはこぶと、これもまた出汁によく合って美味いんだ。
一層のことこれで〆でも良いかもしれない。
あっさりとした大人の味付けなので、すいすいと入ってゆく。
美味いつまみで酒を飲むと、不思議なことに変な酔い方をしない気がする。
今日は酔ってはいても、頭がすっきりしたすがすがしい酔いだ。
揚げ出しをつまみに、3杯目のハイボールも飲み干す。
かなりボリュームはあったが、揚げ出しを完食して、ごちそうさまでした。
会計は2,440円。
ハイボール3杯飲んでこれは安い!
高津駅周辺も良い店多いな。
溝の口駅周辺が混んでいたら、高津へ流れてくるのもありありだ。
この日は、この後ラーメンを食べて帰った。
2020年10月訪問
とりふく
神奈川県川崎市高津区二子5-2-5 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14078308/
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