溝の口で安く、昼から飲める店を教えて欲しいと言われると「だるま食堂」が思い浮かぶ。
昨今では溝の口にも昼から飲める、安い居酒屋が増えてきたが、だるま食堂はその先駆けだろう。
海鮮の丼物、寿司などの食事メニューも充実しており、昼から普通につまみも頼める。
夕方から始まる居酒屋が多い中、昔から昼飲みができて重宝するお店だった。
12時に店をのぞき込むと、先客はいないようだ。
13時くらいになると、グループで飲んでいる方々もいるので、まだ早い時間帯なのかな。
店内はテーブル席がいくつかあり、L字のカウンターが2つ。
カウンター席はテーブル席との距離感もあり、一人飲みで利用するのにも入りやすい。
僕が一人でよく飲み歩くようになった際、会社帰りによく利用していたのもこの店だ。
少し高めのカウンター席に腰を下ろし、まずはトリスハイボール(200円)。
昼から飲めることもさることながら、この安さがいい。
お通し(250円)はほうれん草のおひたし。
これは可もなく不可もなく。
お通し文化には賛否両論あるが、僕はどちらでも良いと思う。
まずは酒を頼んで、つまみを選ぶ際に、すぐに決まらない時はお通しを口に運んで酒を飲む。
お通しにがっかりさせられることもあるが、選択をしないという負担のなさは良いと思う。
酒を飲んでいると、選ぶという楽しさもあるが、選ぶ負担を感じることもあるので、
お通しに助けられることもあるわけだ。
どうせ座席料を取られるのであれば、何か食べ物があればいい、くらいに考えている。
家で飲む時だって、出されたおかずで飲むわけなので、その辺はこだわりがあまりない。
メニューに目を通すと、刺身、焼鳥などの焼き物、揚げ物、すぐ出る一品料理まで幅広い。
200円~300円台のつまみが多く、懐にも優しい。
川エビの唐揚げ(300円)を注文。
揚げたての川エビにカットレモンを絞る。
一匹を口に頬張ると、足やひげが口中を刺激し、噛みしめるとカリっとした食感の後に、
甘い身の旨味が飛び出してくる。
パリパリサクサクとおやつのような感覚で口に放り込み、これがハイボールによく合う。
もう一品、美桜鶏のとりわさ(420円)。
こちらは表面が軽く湯通しされており、わさび醤油でいただく。
わさび醤油を付けてたべると、魚の刺身のようだが、ぎゅっとした鶏肉の感触を歯茎で感じられる。
この店は焼鳥も美味いが、このとりわさがお勧めだ。
よく噛むと鶏肉の旨味と甘みが感じられ、わさびの辛味がちょうど良いアクセント。
こぼれ寿司など寿司もおすすめみたいだが、まだ一度も頼んだことがない。
いつも厚揚げ納豆とか、揚げ物や焼き物を適当に頼んでハイボールを飲む。
腰を据えて飲む、というよりはさくっと飲むのにちょうど良い店なんだよな。
2杯目のハイボールを飲み干しお会計。
つまみ2品とハイボール2杯で1,470円。
工夫すればせんべろ出来そうな価格帯だが、満足できる量を飲み食いしようとすると、ちょっと難しい。
まあ、何軒もはしごするからせんべろにこだわる必要はない。
ごちそうさまでした。
2019年7月訪問
だるま食堂
神奈川県川崎市高津区溝口1-12-10 ウエストキャニオンビル 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14033120/
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