久しぶりに地酒を買って家で休日の晩酌をした。
晩酌を始めたのは16:30頃。
1月に入り、陽が落ちるのが遅くなり始め、少し明るめの夕方。
少し陽が落ち始めたくらいに飲み始めるのが、憂いがあってちょうど良い。
今週も終わった、今日という日が終わりに近づく、という終わりの憂いが好きだ。
まずはラガービールで舌を湿らせる。
コップはリサイクルショップで60円くらいで買った、キリンのコップ。
このサイズが多すぎずちょうどいい。
僕は一度に量を飲み干せないので、小さいグラスが飲みやすい。
つまみは厚揚げを魚焼き器で焼いて、納豆と万能ねぎ、すりおろし生姜を乗せた厚揚げ納豆。
作るのは簡単だけど、万能ねぎを乗せると、ひと手間かかった感じがいい。
一気に居酒屋感が出てくる。
厚揚げの焼いてサクッとした表面と、中の豆腐の熱々でとろっとした対比がいい感じ。
厚揚げは中が火傷するくらい暑くないと納得が出来ない。
そこに納豆のねばりが加わると何とも言えない美味さに。
これがごはんでもなく、紛れもなく酒のつまみだ。
ラガービールを飲み干したら、今日のメインのお酒。
廣戸川 純米吟醸 無濾過生原酒。
福島県の松崎酒造のお酒です。
僕はアルコール度数が16度くらいある、生原酒が濃くて好き。
グラスに注ぐと華やかな香りが鼻をくすぐり、香りだけで美味い日本酒だと分かる。
僕には吟醸香とか、日本酒の細かい表現はよく分かっていないけど、美味いかどうかは
分かっている自負がある。
美味いかどうかというか、好きかどうか。
味は自分の好みで考えればよいと思う。
ひと口、口に含むとあっさりとした甘さで、酒の旨味自体はしっかりしている。
これは美味い酒だ。
甘さが舌にしつこく残らないのと、香りも控えめなので、食中酒にもってこいだ。
これは良い酒に出会った。
こういうことがあるから、地酒は飲んだことないものを買って飲んでみたいと思う。
続いて日本酒のつまみに、小田原の山安というひもの屋で買ってきた、イカの一夜干し。
山安では、この一夜干しに金目鯛の干物と金目鯛の西京漬け、他にも2点くらい干物が入って、
1000円ちょっとのパックを買った。
安いうえに非常に美味い。
山安はおすすめだ。
<興味のある方はこちら>
http://www.himono.org/
そして今日のメインは鍋。
具材は冷蔵庫にあまった野菜を極力使い、買い物を最小限にした節約鍋。
薬味だけはちゃんとしよう、と万能ねぎと大根おろしを用意した。
万能ねぎ、大根おろし、ポン酢に豆板醤も入れて、鍋のたれは完成。
鍋の具材は豚バラ肉、白菜、水菜、しいたけ。
豚バラは脂の甘みが出て食べ応えあるのがいい。
煮えた豚バラに白菜などをたれに付け、熱々のところをいただく。
やはりポン酢の酸味と豚バラの甘みが相性良い。
さっぱりして日本酒に合う。
鍋が熱いせいか、アルコール度数は高めだけどあまり酔いが回ってこない。
良い酒だからかな。
やっぱり鍋には熱燗より冷酒が好きだ。
同温ではなく、熱い物には冷たい酒、と対局の温度がいい。
刺身には熱燗とか。
鍋は子供たちが積極的には食べないので、必然的に僕が半分以上を食べることになる。
焼肉にしても同様。
酒飲みのペースと酒なしのペースが合わないのもあるし、食に対しての積極性が家族の中でも
かなり異なるように思える。
途中で柚子を絞って味変してみることに。
柚子のさわやかな香りがいい感じ。柚子ってやっぱり好きだな。
香りづけに皮を入れるのも好きだけど、そのまま絞っても美味しい。
そして、〆はラーメン。
雑炊でもうどんでもなく、ラーメン。
鍋の残り汁を塩で味付けし、黒コショウとねぎ油で味付けをする。
これが当たりで、ねぎ油の香りが良いアクセントになり、美味しい塩ラーメンになった。
ねぎ油というものを初めて使ったけど、なかなかに美味しい。
いや~、シンプルな鍋だったけど、美味い日本酒と合わせると最高だったな。
ごちそうさまでした。
<今回飲んだ日本酒>
廣戸川 純米吟醸 無濾過生原酒
福島県
松崎酒造株式会社
http://matsuzakisyuzo.com/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/PrKTBvGOG4M