二子玉川のライズ・オークモールで2軒はしご酒をして、〆の何かを求めて、高島屋の裏手のほうへ向かう。
少し歩いくと、途端にセレブな駅前とは変わって、昔ながらの住宅街が広がってくる。
僕は二子玉の、このギャップが好きだ。
どことは言わないが、昔この近辺で早めに少年ジャンプが買える店があり、ジャンプを早く読みたいがために、二子玉川まで来ていた。電車賃の分、多少割高にはなるが、暇つぶしになるし、田園都市線は結構安い。
あれほど毎週楽しみにしていた少年ジャンプは、いつから読まなくなっただろうか。忘れてしまった。
そんなことを考えながら歩いていると「中国料理 四川飯店」の看板が目に入る。
昔ながらの中華料理店のような、少しレトロな看板に引き込まれる。
「中国料理」のフォントがいい。
![中国料理 四川飯店](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店01.jpg)
店先の手書きの看板メニューを確認。
飲み食いは多少してきたが、セットを食べるくらいの腹の余裕はありそうだ。
汁物か、おかずにごはんか、迷うところだ。
![なかなかによさそう](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店02.jpg)
店内を覗くと先客は2組程度。
席に空きはあるようなので、入ってみることに。
![静かな店内](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店03.jpg)
空いているテーブル席に腰を下ろし、壁に貼られているメニューを眺める。
しかし、静かな店内だ。
先客はいるものの、厨房から調理の音が聞こえてくる程度の静けさ。
それ以外のBGMは何もない。
さて、時間も遅いのでさっさと注文しよう。
手元のメニューには、ラーメン、焼きそば、丼物とごく一般的な中華のメニューが並ぶ。
酒は軽くある程度か。
![食事と飲み物メニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店04.jpg)
サイドメニューなどの小皿料理は少なく、本当にご飯を食べる店のようだ。
セットメニューは1000円くらいと、この辺りにしては、お手頃なのではないだろうか。
とりあえず、1杯くらいは飲んでおこう。
![セットメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店05.jpg)
酒は老酒(570円)を注文。常温でいただく。
徳利に出てくるのがかわいらしい。
中国の酒の独特な香りがいい。中華料理といえばやはり老酒、紹興酒に限る。
味もさることながら、雰囲気的に中国の酒を飲みたいではないか。
酒はその店の、料理や雰囲気で合わせるのが楽しいのよ。
![老酒](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店06.jpg)
同時に、やきそばセット(990円)も注文。
やきそばは、表面をカリッと揚げた麺に、野菜たっぷりの餡がかかっている。
![やきそばセット](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店07.jpg)
焼きそばの餡に、豚肉とハムが入っている。
ハムが入っているのが珍しい。これが四川スタイルなのだろうか。
町中華のようでもあり、ハムが入っているあたり、家庭で作る焼きそばのようにも感じる。
まずは熱いうちに、餡掛け焼きそばをすする。
ごま油の効いた熱々の餡に、カリッとしてなかはしんなりした麺がよく合う。
焼きそばに外れなし。
セットには、やきそばの他に白米と中華スープ、お新香が付いてくる。
この組み合わせは食べたことがない。
![やきそばにごはんか](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店08.jpg)
餡かけ焼きそばを頬張り、追っかけでごはんを頬張る。
餡かけの味でご飯を食べる。麺入りの中華飯のような感じだ。
やきそばとごはんの組み合わせに、若干の違和感を感じていた。
最初に白米が出てきた時は、麻婆飯かチャーハンが良かったと思った。
なるほど、そういうことか。食べてみて、自分の中で腑に落ちたような気がする。
![〆の焼きそばっていいよね](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2023/09/四川飯店09.jpg)
トロっとして熱い餡かけにしなっとした焼きそば。
ラーメンも良いけど、〆の餡かけ焼きそばもなかなかに美味い。
中華料理はかなり油を使っているせいか、はしご酒の後の一人前の焼きそばで急速に腹が膨れてくる。
やきそばセットを平らげ、ごちそうさまでした。
お腹いっぱいだ。
会計は1,560円
酔客の騒がしさを感じない、二子玉川でたまには静かに飲むのもいいもんだ。
2020年11月訪問
四川飯店
東京都世田谷区玉川3丁目15-12-108
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131708/13056131/
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