中目黒へ仕事で来るたびに気になっていたラーメン店「百麺(パイメン)」
中目黒から池尻大橋駅まで歩いて行くと、何軒かラーメン店が並んでいるが、ここは入ったことがなかった。
なぜかというと、百麺という店名から、どんなラーメンなのかまったく想像が付かなかったからだ。
店名から本格中華のラーメンなのだろうか。
本格中華のラーメン店みたいなイメージを勝手に持っていた。

最近、中目黒に行く機会が増えたので、中目黒ラーメンで検索したところ、ここが醤油豚骨ラーメンの店だということを知った。
中目黒周辺はがっつり醤油豚骨系ラーメンの店が少ないので貴重な存在だ。
なるほど、よく看板を見ると本格中華系のラーメンではなく、豚骨醤油ラーメンだ。

11時台、昼時を少し外して来たつもりだったが、ほぼ満席状態。
厨房を囲むコの字のカウンターには人がびっしり入ってラーメンをすすっている。
食券を先に購入し、運良く一席空いているところに身体を入れる。
店先に行列ができている、という感じではなかったが、実はけっこう人気店なんだ。
入ってみて改めて思った。

麺は太麺で購入し、硬さは特に聞かれなかったので、何も指定しなかった。
後から来た人が硬めを指定してたので、指定すれば良かった、と少しだけ後悔。
席に着くと、ライチタイムサービスの替え玉1杯無料券が置かれる。

目の前には、らーめんダレ、お酢、ニンニク、豆板醬などの薬味。
これだけあれば十分に楽しめそうだ。
ラーメンそのものを味わいという気持ち半分、薬味で自分好みの味で食べたいという気持ち半分。
僕はこだわりないので、初めての店だろうが、自分の好きに薬味ぶち込んで食べたい派だ。
お店に失礼という人もいるが、美味しく食べて残さないことが一番なのではないだろうか。

ランチセットもあるようだが、替え玉もあるのでやめておいた。
だが、隣のお客さんが食べているミニチャーシュー飯が旨そうでかなり迷った。

しばらくして注文したらーめん太麺(680円)が届く。
見た目は完全に横浜家系ラーメンに見える。
ただスープの色は家系ラーメンよりは優しい色あいだ。
醤油の茶色よりも黄色に近い色をしている。

具は大きなチャーシューに、ほうれん草と海苔、ねぎ少量。
ほうれん草と海苔という見た目が家系ラーメンを彷彿とさせるのだろう。
スープから立ち上る湯気からは、豚骨独特の動物的な香りを感じる。

太麺はつるっとのど越しが良く、長さもすするのにちょうど良い長さだ。
これはすするのが下手な僕にとってはうれしい。
誰も見ていなければ、自由に嚙み切って好きに食べればよいのだが、するするっと食べれるようになりたいではないか。

スープは横浜家系ラーメンのようでいて、味わいは少し異なる。
豚骨独特の匂いがして、博多豚骨ラーメンに近い風味がある。
家系ラーメンの豚骨醤油スープに、さらに豚骨の野性味あふれる香りを付けたような感じ。
これは今まで味わったことのないタイプだ。

卓上の豆板醤と刻みニンニクも入れてみる。
そしてそこにお酢をひと回し。
ニンニクのパンチと豆板醤の辛味がよく合う。
さらにスープにパンチが効いて、これはライスも欲しくなってくる。

最初はけっこう豚骨の野性味を感じたが、食べ進めると慣れたせいか美味さだけを感じるようになってくる。
クセになる味とはこのことだろう。
麺の量もそこそこあり、替え玉なくても満足できる量だ。
麺を食べ終わり、ランチタイムは替え玉1杯無料とのことで、どうしようか迷った。
食べすぎには注意しているので、ここで替え玉は我慢しようかどうしようか。
しかし、周りを見ていると皆さん替え玉食べているので、たまにはいいだろうと自分を納得させる。
今度は麺硬めで注文。

麺の太さは聞かれなかったが、今度は細麺で出てきた。
細麺も試したかったのでちょうど良かった。

店員さんが麺をカウンターごしにざるから直接丼に入れてくれる。
細麺は博多豚骨ラーメンのそれ。
いや、ちょっと博多豚骨に比べると少し太めかもしれない。

細麺もつるつるとのど越しがよく、豚骨の香りが強めのスープによく合う。
どちらかというと、このスープには細麺のほうが合うと僕は感じた。
次に来るときは絶対に細麺硬めで注文しよう。
卓上のらーめんダレも追加して、味を濃くするとさらに麺がすすむ。
これはミニ飯とセットで食べても食べれたかもしれない。
しかし、あまり油断するとまた病院送りになるので、油断は禁物だ。
麺をすすり、スープもすべて飲み干し、ごちそうさまでした。
しょうゆ豚骨にしては、野性味あふれた香りだが、食べ終わってみるとあっさりと食べやすかったとも感じた。
なかなかにクセになる味で、中目黒に来たらまた食べたい、そう思わせるラーメンだった。
2022年12月訪問
百麺(ぱおめん) 中目黒店
東京都目黒区青葉台1-30-6 キャッスルマンション青葉台 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13003459/