焼鳥1本120円！溝の口の昭和レトロな「炭火鶏焼屋 たまい」で会社帰りのちょい飲みを楽しむ

溝の口駅南口を降りて、たまいホルモンの煙をかいくぐり、今日は「炭火鶏焼屋 たまい」へ向かう。
たまいグループには「炭火塩鶏焼 たまい」という店舗もあり、店名の差が分かりにくい。

だが「たまい」と付いていれば、察しは付く。
まあ、店名は飲み食いする客にとっては割とどうでも良い。
旨ければ覚えるものだ。

店先にはカウンターの外席もあるが、暑いので店内へ。

くの字のカウンター席に腰を下ろす。
店内は昭和レトロな空気漂う、僕が好きな雰囲気だ。
全体的に煙ですすけたような壁の色、古い店舗の居抜きなのか、歴史を感じる店内だ。

壁には煤けた色のメニューが乱雑に貼ってある。
画鋲で貼ってあるところもまた、レトロな感じでいい。

手元のメニューを開くと、それはいつものたまいのフォーマット。
書体とデザインでわかるたまいグループ。

焼鳥に一品料理、数は多くないがシンプルで飲みやすそうだ。

酒のメニューも無難な感じ。
色々あっても結局ビール、ハイボール、ホッピーなのでシンプルでいい。

おすすめメニューはたまい名物の金運つくね、青竹豆富など。
金運つくねは今まで何本食べたことか。
溝の口の飲んべえでこれを口にしたことがない人はいないのではないだろうか。

おすすめメニューはこちらにも。
まぐろやハムカツ、厚揚げなど無難な酒のアテが並ぶ。

まずは生ビール中(370円)と突き出しのキャベツ。
暑い時に口に運ぶ一口目のビールが最高だ。

突き出しのキャベツにはマヨネーズと特製のたれがかかっている。
たれだけでなく、マヨネーズがかかっているのが美味い。
たれだけだと、キャベツの青臭さを若干感じるが、マヨネーズがあるとまろやかになるので食べやすい。

子供の頃は、キャベツがどうしても動物の餌を連想して、あまり好きではなかったが、酒を飲むようになって何も感じなくなった。

一品料理の厚揚げ納豆(380円)。
居酒屋ではこういうのがいいんだ。

厚揚げにごそっと乗った納豆に、練りからしが乱暴に塗り付けられているのがいい。

熱々の厚揚げを納豆とともに口に頬張る。
同じ大豆食品のマリアージュが口の中に広がる。

練りからしを少しつけたりして、小さな皿の中の味を楽しむ。

しばらくすると、頼んでいた焼き鳥が焼きあがる。
手羽先、もも、ささみ(各120円)。安い。

酒も空いたのでホッピーセット白(480円)を追加。
理科実験のような小瓶に入ってくる焼酎が味がある。
同じホッピーでも、小瓶から焼酎を注ぐというひと手間が楽しい。

焼きたての焼鳥は美味くないはずがない。
冷房の効いた店内ではぼんやりとしていると、すぐに冷めてしまうので、わしわしと口に運ぶ。

やっぱり焼きたての焼鳥は美味い！
ホッピーもすすむ。

たまいの焼鳥は炭火で焼いており、長い串一杯に肉が刺してあるのがいい。
高級でもちょっとした刺さっていない焼鳥も、たしかに美味しいのだが、こういうのでいいんだ。

店内を見回すと、古い酒用の冷蔵庫やビール瓶のケースが置いてある。
この雰囲気が、仕事で疲れた後、現実を忘れさせてくれる。

生ビール、ホッピー白、中お替り、一品料理に焼鳥3本で会計1,694円。
会計も飲みもちょうど良い塩梅である。

線路を隔てて向こう側には溝の口西口商店街の賑わいが見える。
あちらも良いがこちらも良い。

2020年7月訪問

＜この記事の動画はこちら＞
https://youtu.be/KYBPkCQn0Nc