溝の口駅周辺で回転ずしをつまもうとすると、あまり選択肢がない。
くら寿司、スシロー、はま寿司など安い回転ずしは駅から遠く離れたところにある。
寿司屋がないとは言わないが、安く寿司をつまみたい時は、ポレポレ通り入口の「元祖寿司」が一番いい。
100円皿、200円皿が充実していて、さくっと寿司をつまんで飲むには重宝する。
その日のおすすめのネタなどもあり、安いだけの回転ずしではない。
この日は2軒ほど居酒屋で昼飲みをして、ちょっと味を変えるために立ち寄った。
焼肉やラーメンほどの頻度ではないが、寿司で呑みたい!と思うことが何か月かに一回ある。
昼時を過ぎているが、けっこう賑わっている。
年配のお客さんが多いが、若いカップルも見かける。
丸井のうえにも回転寿司があるが、少し値が張るので、100円~200円の皿が充実している
こちらの店には若い方も足を運ぶのだろう。
回らない寿司屋は40代の僕にとってみてもハードルが高い。
回転寿司は回っている皿を取る、というのが基本だが、僕は必ず注文するようにしている。
やはり握ってもらってすぐに食べたいではないか。
開店している皿をすっと取って食べる、というのが以前は好きだったが、いつの頃からか、回っている寿司は取るのが嫌だな、と思うようになってしまった。
だったら回転寿司に来るな、というのは暴論というものだろう。
まずはいか(110円)を注文。
ちょこんと生姜が乗っているのがうれしい。
比べるものではないかもしれないが、チェーン店の回転ずしより、しゃりもネタも美味い。
チェーン店のロボットが握った寿司でも、十分美味しくいただけるが、やはり人の手で握った寿司は美味い。
ロボットが作ったしゃりは、どうも硬い気がするのだ。
生姜が乗っているのもいい。
こういうひと手間があるかないかで、同じ寿司でもずいぶんと印象は違うものだ。
寿司といえば日本酒だ。
いつもなら瓶ビールから始めるのだが、すでにハイボールで下地を作ってきたので、日本酒からスタートだ。
冷酒(470円)はよく居酒屋でみかける松竹梅の豪快。
キリっと冷えた酒なら銘柄はなんでもいい。
続いてかんぱち(180円)。
この日食べた記憶が一部欠損しているので、おそらくかんぱちだったと思う。
刺身が好きな割には、魚を覚えられない。
これは脂が乗っていて美味い。
しゃりもネタも大きすぎないのがいい。
デカネタを売りにしている寿司屋もあるが、僕はあれだけはいただけない。
若い頃は大喜びで食べていたので、歳のせいだとは思う。
あじ(110円)も追加。
ねぎと生姜が乗っている。
アジは脂身も味もさっぱりしているので食べやすい。
アジは生姜で食べるもの、というのを納得できるようになったのは、つい3年前くらいだ。
それまでは、生姜が付いていてもワサビで食べていた。
最後にこはだ(110円)。
冷酒には酢で〆た光物がよく合う。
小肌の酸味を辛口の酒で洗い流す作業の心地よさよ。
酢で〆た魚はそのまま舌に味を残さず、酒で流す感覚が僕は好きだ。
寿司4皿と冷酒で会計は896円。
これは安い!
軽くつまんで冷酒飲んで、せんべろ未満か。
溝の口で安くて美味い寿司をつまみならここだ。
2019年7月訪問
元祖寿司 溝の口駅前店
神奈川県川崎市高津区溝口1-8-2
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14038798/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/BYcyr636Lj8