二子玉川のライズ・オークモールで2軒はしご酒をして、〆の何かを求めて、高島屋の裏手のほうへ向かう。
少し歩いくと、途端にセレブな駅前とは変わって、昔ながらの住宅街が広がってくる。

僕は二子玉の、このギャップが好きだ。

どことは言わないが、昔この近辺で早めに少年ジャンプが買える店があり、ジャンプを早く読みたいがために、二子玉川まで来ていた。電車賃の分、多少割高にはなるが、暇つぶしになるし、田園都市線は結構安い。
あれほど毎週楽しみにしていた少年ジャンプは、いつから読まなくなっただろうか。忘れてしまった。

そんなことを考えながら歩いていると「中国料理 四川飯店」の看板が目に入る。
昔ながらの中華料理店のような、少しレトロな看板に引き込まれる。
「中国料理」のフォントがいい。

中国料理 四川飯店
中国料理 四川飯店

店先の手書きの看板メニューを確認。
飲み食いは多少してきたが、セットを食べるくらいの腹の余裕はありそうだ。

汁物か、おかずにごはんか、迷うところだ。

なかなかによさそう
なかなかによさそう

店内を覗くと先客は2組程度。
席に空きはあるようなので、入ってみることに。

静かな店内
静かな店内

空いているテーブル席に腰を下ろし、壁に貼られているメニューを眺める。

しかし、静かな店内だ。
先客はいるものの、厨房から調理の音が聞こえてくる程度の静けさ。
それ以外のBGMは何もない。

さて、時間も遅いのでさっさと注文しよう。
手元のメニューには、ラーメン、焼きそば、丼物とごく一般的な中華のメニューが並ぶ。
酒は軽くある程度か。

食事と飲み物メニュー
食事と飲み物メニュー

サイドメニューなどの小皿料理は少なく、本当にご飯を食べる店のようだ。
セットメニューは1000円くらいと、この辺りにしては、お手頃なのではないだろうか。

とりあえず、1杯くらいは飲んでおこう。

セットメニュー
セットメニュー

酒は老酒(570円)を注文。常温でいただく。
徳利に出てくるのがかわいらしい。

中国の酒の独特な香りがいい。中華料理といえばやはり老酒、紹興酒に限る。
味もさることながら、雰囲気的に中国の酒を飲みたいではないか。
酒はその店の、料理や雰囲気で合わせるのが楽しいのよ。

老酒
老酒

同時に、やきそばセット(990円)も注文。
やきそばは、表面をカリッと揚げた麺に、野菜たっぷりの餡がかかっている。

やきそばセット
やきそばセット

焼きそばの餡に、豚肉とハムが入っている。
ハムが入っているのが珍しい。これが四川スタイルなのだろうか。
町中華のようでもあり、ハムが入っているあたり、家庭で作る焼きそばのようにも感じる。

まずは熱いうちに、餡掛け焼きそばをすする。
ごま油の効いた熱々の餡に、カリッとしてなかはしんなりした麺がよく合う。
焼きそばに外れなし。

セットには、やきそばの他に白米と中華スープ、お新香が付いてくる。
この組み合わせは食べたことがない。

やきそばにごはんか
やきそばにごはんか

餡かけ焼きそばを頬張り、追っかけでごはんを頬張る。
餡かけの味でご飯を食べる。麺入りの中華飯のような感じだ。

やきそばとごはんの組み合わせに、若干の違和感を感じていた。
最初に白米が出てきた時は、麻婆飯かチャーハンが良かったと思った。

なるほど、そういうことか。食べてみて、自分の中で腑に落ちたような気がする。

〆の焼きそばっていいよね
〆の焼きそばっていいよね

トロっとして熱い餡かけにしなっとした焼きそば。
ラーメンも良いけど、〆の餡かけ焼きそばもなかなかに美味い。

中華料理はかなり油を使っているせいか、はしご酒の後の一人前の焼きそばで急速に腹が膨れてくる。

やきそばセットを平らげ、ごちそうさまでした。
お腹いっぱいだ。

会計は1,560円
酔客の騒がしさを感じない、二子玉川でたまには静かに飲むのもいいもんだ。

2020年11月訪問

四川飯店
東京都世田谷区玉川3丁目15-12-108
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131708/13056131/

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