激安で飲める居酒屋、と言われて思いつく店に「一軒め酒場」は必ず思い浮かべるお店だろう。
開店からパチンコ屋ですって、安いお店で酒飲んで帰る。
この記事を書いている2022年には僕はパチンコをやっていないが、それまでは休日の唯一の息抜きがこのルーティンだった。
買っても負けても最後は酒。
ギャンブル自体の高揚感もあるのだが、酒がセットで僕はギャンブルをやっていた。
勝てば兜の緒を占めて散財せずに安い居酒屋、負けたら反省をこめて安い居酒屋。
どちらにしてもギャンブルのあとは安い居酒屋に行き着くのだ。
ということで、町田のPIAで打って、ここ一軒め酒場へやってきた。
2階へ階段へあがり、店内の様子をみるとそこまで混んでいないようだ。
店内に通され、2人用のテーブル席に腰を下ろす。
まずはメニューに目を通す。
メニューは100円台〜300円台。
3桁目に1〜3しか並んでいないメニューを見ると、少し心拍数が上がるのは、小遣い制酒飲みサラリーマンの性なのだろうか。
内容は安定の居酒屋メニュー。
奇をてらうわけではなく、わかりやすく安い。これでいい。
飲み物はビール、サワー、ハイボールなど一通り。
これもまたこれでいいという品揃え。
まずはここに来たらバクハイ(290円)。
養老乃瀧グループではお馴染みのメニューだ。
ビールをウイスキーで割ったもの。
これが最高に美味いとかではなく、酒を酒で割る、酒飲みのエナジードリンクのようなものだ。
周りを見回すと、休日の昼すぎということもあり、ちらほらとお客が入っている。
やはり客層はここでも、中年以降の男女といった感じ。
つまみは、神田旨カツ(99円)を注文。
この1本でくるのがいい。キャベツもきちんと添えてあるので、99円で大したつまみではないか。
表面は油で光っており、歯で噛むとサクッとした歯応えに、追って肉のジューシーな噛みごたえがやってくる。
自分でかけるのではなく、最初からウスターソースがかかっているのもいい。
このソースの量がこの串カツにはちょうど良いのだ、と納得して食べることができるから。
僕は食通とか味覚が敏感ではないので、ソースや醤油をどぼどぼかけてしまう癖がある。
勝手にやるとどぼどぼなので、このくらいの量が美味いんだよ、と先にかけておいてもらえると助かる。
一口は普通に、もう一口はキャベツと一緒に食べる。
揚げ物にはやっぱりキャベツだ。
続いて揚げたて(220円)も追加。
揚げたての厚揚げだ。
220円でこのサイズ感が一人でつまみのにちょうどいい。
さくっとした食感に中から熱々の豆腐の旨み。
シンプルだがこういうのがいいんだ。
ただ、以前他の店舗でも食べた時にちょっと気になったのが、油の匂い。
どんな油を使っているのか分からないけど、少し人工的な香りが混じっているので、改善されたし。
まあ、こういう安い店で、安いつまみに香りがどうこういうのも野暮なのかもしれない。
男梅サワー(190円)を追加。
一時こればっかり飲んでいたな。
男梅サワーは当たり前だけど、缶で飲むそのままの味。
この梅の甘くない味がクセになるんだ。
僕は男梅のグミも大好き。とにかく無限に噛んで痛くなる味。
グミみたいになくならないで無限に噛めるやつが欲しい。
揚げたてをたいらげ、男梅サワーを飲み干してごちそうさまでした。
会計879円
ちょっと何かの時間潰しにカフェのような感じに使うのに、ちょうど良いお店だ。
一軒め酒場は、三軒茶屋店によく行っていたけど、閉店してしまって残念だ。
2019年10月訪問
一軒め酒場 町田店
東京都町田市原町田6-13-16 2階
https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13233181/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/3jkN-DLsiiQ