溝の口駅から溝の口西口商店街を歩いて行き、一番賑わっている立ち飲み屋を右に折れると「おだかや」はそこにある。
数年前はたしか「かっぽうぎ」という名前でやっていた居酒屋だった。
何度か行ったことがある。
店名の通り、年配の女性店員が対応してくれ、どこか家庭的な雰囲気のある、良いお店だったと記憶している。
こちらは同じ会社が経営しているようで、店名を変えて営業しているそうだ。
面白いことにネットで調べてみると「株式会社高津石油」というガス会社が経営しているとのこと。
店名が変わってからは入っていないので、かなり久しぶりの訪問となる。
入口のメニューにある、ホッピーと牛すじ豆腐が楽しみだ。
入店すると、すでにワイシャツ姿のサラリーマン客の姿で賑わっている。
このお店はマスク飲食を徹底しているらしく、飲食してない時はマスクをしてくれ、と最初に念を押される。
周りを見回すと、たしかに食べて飲んではマスクして、と守って飲食している姿がある。
みんなそうだと思うだが、食べ物を口に入れたままマスクをするのって気持ち悪い。
まあ、こういうご時世なので文句を言ってもしょうがない。
店員さんも好きでやっているわけではないだろうし。
出来る限り従いましょう。
カウンター席に座ると、目に入るのは短冊メニューと黒霧島のキープボトル。
キープボトルが見えるのがまたいい感じ。
こういう雰囲気好きよ。
酒のメニューは無難な居酒屋の酒メニューといった感じ。
時に地酒にこだわるとかそういう感じではない。
これでいいのよ。
追加メニューとお知らせは、おすすめメニューなのかな?
魚の焼き物なんかもいいね。
つまみメニューはオーソドックスな居酒屋メニュー。
値段もそこそこ。激安でもなければ高くもない。ちょうどいいのだ。
まずは表のメニューで見た、ホッピー&焼酎(420円)、お通し(300円)。
お通しはおでんだ。
ホッピーは白黒指定せずに「ホッピー」と頼んだら、黒ホッピーが出てきた。
この店では標準が黒なのかもしれないし、僕の顔が黒が好きそうだったのかもしれない。
ホッピー飲めればそれでいい。
お通しのおでんは優しい味でいい感じ。
こういうので始まるのは心温まる。
そして、すぐに牛すじ豆腐(430円)が到着。
ホッピーに牛すじ豆腐、これよ!
まずは牛すじから頬張ると、これがプルプルで熱々で美味い。
他には焼き豆腐、こんにゃく、卵、その上に分葱がパラリ。
まさに期待通りの味。
煮込み系が美味い店というのは落ち着いて座っていられる。
続いてなすの揚げ煮(290円)。
あっさりしたつまみも食べたかったので、安いこともありこれを選んだ。
こちらもまた、ナスがぎゅっとだし汁を吸い込んでいていいお味。
全体的に家庭的な味付けとなっており、どれも優しい味付け。
かと言って薄味過ぎず、ちゃんと酒に合うくらいの濃さがある。
おそらくどれを食べても美味いんだろう。
店員のおばちゃん(敬愛を込めて)も、店員さんといった対応ではなく、近所の気さくなお母さんといった感じの対応で、またそれが心地いい。
あんた飲み過ぎよ!なんて泥酔客を叱りそうな雰囲気だ。
店の秩序を守ってくれる店員さんというのは大切。
度が過ぎた酔客は貧乏神だ。
ししゃも(300円)もきた。
一瞬頼んだかな?と思ったが、たしかに注文している。
飲み始めると、注文したものを忘れるというのはよくあること。
大体自分が間違っている。
ホッピー中をお替りして、それを飲み干し次の酒。
ラッキーハイボール(300円)。
ホッピーからハイボールへの流れは、僕の居酒屋飲みの定番コース。
ししゃもも熱いうちにいただく。
可もなく不可もないししゃもなのだが、居酒屋のカウンターで食べるとやけに美味い。
特別なししゃもなんてあるわけない。
一人でつまみ3品食べると、そこそこ満足感が沸いてくる。
周りを見回すと、上司と部下、同僚同士、様々な人間関係が目に入ってくる。
しばし喧噪の中で、人間観察などをしてハイボールを飲み干し、ごちそうさまでした。
ホッピー、中お替り、ハイボール2杯、つまみ3品で会計2,794円。
外から店の中が見える、ワイワイした店が多い溝の口だけど、家庭的な料理に昔ながらの居酒屋を味わいたい方にはおすすめだ。
2020年12月訪問
おだかや
神奈川県川崎市高津区溝口2-6-11 あんじゅ 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14074930/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/NT7MleX8C3I