さて1日10軒ハシゴ酒の7軒目である。
時刻も15時を回っているので、そろそろ休日の居酒屋は開き始めるのではないか。
そう思いながら、午前中から行ったり来たりしている街中を、また歩き回る。
飲み歩きとはまさにこのことだろう。本当に今日は飲んで歩き回ってるだけである。
半ば酔っぱらって、店探しもじゃっかん面倒になってきた。
なるべく行ったことのない店を選ぼうと思ったが、この時間に開いている店が見つからない。
そして駅前に戻って来て、以前も行ったことのある「やきとり工房」へ。
ここはお昼くらいから営業しているので、本厚木駅で降りて、パッと飲むのにちょうどいい。
本厚木駅東口から横断歩道を渡り、右側にすぐオレンジ色の看板が見えてくる。
厚木名物「とん漬け」の店のすぐ後ろ側。
そういや、とん漬けって食べたことないな、なんて思いながら店の扉を開ける。
時刻は15時半過ぎ、そろそろ飲兵衛たちが動き出す時間なので、店内はいい感じに盛り上がっている。
カウンター席に腰を下ろし、隣を見ると年配の客が、カウンターに突っ伏して就寝中。
酒場で寝てしまっている人を久しぶりに見た気がする。
こちらはこちらで、メニューに目を通す。
休日もハッピーアワーがあるのがうれしいではないか。
焼き鳥を何本か食べて1杯飲みますか。
とにかく飲んで歩き回っているので、少し落ち着きたい。
店員のお兄さんに注文を告げると、最初に牛乳が出て来た。
あれ?こんなの前にもあったっけ?
牛乳風味の食前酒なのかと思って、一気に飲み干してみると、普通の牛乳だった。
飲む前に胃に膜を貼りましょう、というやつか。
すでに飲んできている自分には関係ないし、隣のおっさんは牛乳飲んでも寝ているのではないか。
ウーロンハイ(230円)を注文。
だいぶ酔ってきたので、さっぱりとこれにした。
インターバルには、極力酒の匂いがしない酒でつなぐのがいい。
お通し(280円)はワカメの和え物?
よく見ると、ワカメにカニカマときゅうりが入っている。
味はまあまあ。特筆すべき点はなし。
ウーロンハイを飲みながら、周りを見回すと、一人飲みの人もけっこういる。
ここは安いし、早くからやっているから入りやすいよね。
しばらくして、ねぎ納豆(220円)、アスパラ巻き(230円)、団子つくね(70円)の3本が焼きあがる。
混んでいるのに提供が早い。
ねぎ納豆はどんな感じなんだろう、と思い注文してみたが、焼鳥に納豆が意外と合う。
そこそこ飲んで食べて来たけど、焼鳥は食べてなかったから、けっこう美味い。
アスパラベーコンもベーコンの表面がパリッとして、アスパラがジューシーで熱々だ。
ベーコンの塩気がアスパラの甘みを引き立てて、さっぱりと食べれられるのがいい。
なんだか焼鳥でまたリセットされたような気がしてくる。
つくねはごく普通のつくね。でも70円の安さなので納得の1本。
隣を見ると、寝ているおっさんがむくりと起き上がり、帰るのかと思ったらサワーを追加で頼んだ。
おいおい、まだ飲むのか。
朦朧とした様子で、注文後も船を漕いでいるので大丈夫かな?
店員さんはさほど気にしていないようで、いつものことなのかもしれない。
僕は焼鳥を平らげ、ウーロンハイを飲み干しさっと出る。
会計は1,133円。
一人で来て、寝ちゃうまで飲むのはやめようぜ。
そう心の中で呟きながら店を出た。
次は8軒目、そろそろゴールが現実のものになってきた。
2020年11月訪問
やきとり工房 本厚木店
神奈川県厚木市中町2-3-1 ダイヤプラザビル 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140802/14052142/
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