町田のPIAというパチンコ屋によく通っていた。
そのPIAのちょうど斜め前くらいにある「回転寿司大黒屋さん」に久しぶりに行ってみた。
この寿司屋は、パチンコで負けてやけくそになって「贅沢してやろう!」という時によく来ては、寿司をつまんで酒を飲んでいた店だ。
パチンコをやらなくなって久しく行ってなかったが、久しぶりに行ってみた。
いつも開店から混んでいるので、酒を飲むならどこかで飲んで、昼時を少し外すのが良いだろう。
この日は午前中から酒を飲んで昼時に来て、ダメ元で入ってみたらすぐに座れた。
こういう時に一人飲みはフットワークが軽くていい。
この店の良いところは、目の前で職人さんが寿司を握ってくれるところ。
大手チェーンの回転寿司も好きだが、職人さんが握っている姿を見ながら酒を飲み、寿司をつまむというのは、チェーン店にはない良さだ。
当然のことながら、醤油ペロペロなんて出来はしない。
老害チックに言わせてもらうと、学生が偉そうに職人さんに「中トロ!」なんて言うんじゃないぞ。
自分で働いて、自分の金で来るもんだ。
その頃には社会の厳しさと、常識というもんが分かるだろう。
なんてね!
客層も年配の方が多く、回転寿司ではあるものの、大人の店である。
メニューはチェーン店とは異なり、オーソドックスな回転寿司のそれ。
変わり種もあるが、焼いた肉の寿司など、食べ盛りの若い人が食べるようなものはなく、昔ながらの回転寿司のメニューである。
サイドメニューには、刺し盛りやうなぎの肝焼き、いかの塩辛など、酒飲みに響くものが用意されている。
こういうサイドメニューはうれしい限りである。
小さい子供がいる家族が来る店ではなく、まさに大人の酒飲みのための回転寿司だ。
まずは生ビール(500円)。
きめ細かい泡のきれいなビールだ。
しゃりの香りが漂う店内で飲むビールは、居酒屋のそれとも違った美味しさなのだ。
天井近くにぶら下がっているメニューを見上げ、大名サバ(130円)を注文。
酢で〆たサバの押し寿司である。
薄く巻いてあるのは白昆布らしい。
酒を飲んだ後のしめ鯖がまた美味いんだ。
酢の〆具合もちょうど良く、昆布の旨味も感じられる。
これは旨い。
次は生たこ(220円)
タコは大好きだが、どうせならボイルしていないタコを食べたい。
薬味にネギとポン酢ジュレが乗っている。
こういう薬味がちょこっと乗っていると嬉しくなる。
生のタコは口に入れるとグニグニとした食感がいい。
やっぱり寿司は生の物を酢飯と一緒に食べたい。
キジハタ(380円)を注文。
聞いたことのな魚だが、だからこそ注文したくなる。
アイナメのような肉質と色で、ゆっくりと噛みながら食べると、口中に旨味が広がる。
こういう魚は好きだ。
この後はラーメンでも食べて〆ようと思っていたので、3皿をじっくりと味わった。
年齢のせいか、回転寿司に行っても枚数食べるよりは、値段を気にせず美味しそうなものを食べたい。
近頃そう思うようになってきた。
ビール1杯、寿司3皿でごちそうさまでした。
会計は1,353円。
ここできっちり飲む時は、刺し盛りとうなぎの肝焼きなどを頼んで、寿司を数皿つまむ。
ネタにもよるけど、値段も回転寿司価格で、職人さんの寿司をつまめるので、リーズナブルなのではないかと思う。
町田には、最近くら寿司が出来たが、回転寿司が閉店していく傾向にあるので、この店は貴重な本格回転寿司なのだ。
2020年08月訪問
大黒さん
東京都町田市原町田6-13-16
https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13022619/
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