酒のほそ道という漫画を、酒飲みだったらご存じの方が多いと思う。
グルメ漫画ではあるが、グルメ通とかではなく、外飲みから家飲みまで、酒飲みが「そうそう」とうなずきたくなる小話が満載なのだ。
今回なぜ1日10軒なのかというと、酒のほそ道3巻の「宗達流サイクリング」という話をオマージュしたのだ。
主人公が、朝から1軒でワンフードワンドリンクという縛りで、自転車で飲み歩くという話。
酒飲んで自転車に乗って飲み歩くなんて、今の時代では漫画にできないと思うのだが、当時はゆるかったのだろうか。
漫画の話はさておき、舞台は本厚木。
朝早くから小田急線に乗ってやってきた。
本厚木は学生時代に降りていたこともあり、馴染みのある駅だ。
駅を降りて、ロータリーから眺める駅前の風景は、20年以上前ともさほど変わりがない。
店の入れ替わりはあると思うのだが、本厚木独特の雰囲気は変わらないように感じる。
時刻は10:20。
駅前の信号を渡り、どこか飲める店を探す。
10軒ハシゴ酒をする予定なので、午前の部は軽めに飲んで、ペース配分を誤らないようにしなければならない。
駅前の通りを歩いていると、10時台で飲めそうなのは、磯丸水産かファミレス。
1軒目にしては少々重い気もする。重いというより、ワンフードワンドリンクで出てこれる自信がない。
ちょっと飲むのに良い店というのは、探そうと思うとなかなか難しいのだ。
うろちょろとした挙句、店の前を通りかかった「餃子の王将」に入ることに。
10時台だけど、店内には先客が3名ほど。
朝昼兼用なのだろうか、ラーメンをすすっている。
こちらはこちらでやらせてもらいましょう。
取り合えず、ジャストサイズからつまみを選ぶ。
このくらいのサイズがあるのは、飲み歩きにはうれしい。
最初の1杯は何にしようか。
飲む酒もアルコール度数など、計算しながら選択しなければならない。
間違っても最初から日本酒を飲んでしまうと、おそらく3軒くらいで試合終了になってしまいそうだ。
悩んだ挙句、無難にまずは生ビール(395円)から。
すでに缶チューハイをやっているとはいえ、お店での1杯目の酒は旨い。
今日初の食事、ジャストサイズ麻婆豆腐(304円)。
餃子の王将の麻婆豆腐が一番好き。
四川風のように山椒がバリバリに効いているわけではなく、味付けがごはんにも合うし、酒にも合う。
まさに日本人向けの麻婆豆腐だと思う。
餃子の王将はその日、その店舗によって若干味が変わる。
ここの麻婆豆腐は少々塩気が強く、味が濃く感じる。
よって酒にも合う。
相変わらず王将の麻婆豆腐は美味い。
このとろみと味付け、絶妙な山椒の加減がいい。
最初に1杯にはサイズ感も良いし、王将で正解だった。
ちょい飲みだと吉野家という選択肢も頭をよぎったが、吉野家に行くと無意識に冷酒を注文してしまうので、外しておいて良かった。(吉呑みは大好きだが)
生ビールと麻婆豆腐を食べて、ごちそうさまでした。
1軒目はこのくらいで。
会計は699円。
せんべろどころか1000円いかないじゃないか。
なんだかお店に申し訳ないな、という気持ちで店を出た。
さて、2軒目はどこに行こうか。
2020年11月訪問
餃子の王将 本厚木店
神奈川県厚木市中町2-4-1
https://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140802/14031986/
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