買い物が出来ない商店街でおなじみの、溝の口西口商店街で夕方早めに酒を飲む。
僕が溝の口で一人飲みを始めて、一番多く通っているのがここ「大衆酒場玉井」だろう。
溝の口西口商店街に入ると、神社にあるような大きな鈴と賽銭箱が目立つ店だ。
同じ店に何度も足を運ぶ、ということがあまりないのだが、大衆酒場玉井には一時期よく来ていた。
とにかく安いし、休日の早めの時間にふらっと飲んでふらっと帰れるのがいい。
特に陽が沈むのが遅くなり始めた季節、明るいうちから南武線のBGMで飲むのが好きだ。
この日は17時くらいに訪問。
すでに酔客がカウンターやテーブルをまばらに埋めている。
多少出遅れた感すらある。
運よく外席が空いているので、迷わず腰を入れる。
外席は最初の一杯が100円といううれしいサービス。
ハイボール、ビール、日本酒も選べるので安く酔いたい時は、一杯目から日本酒にいくこともある。
はしご酒をしたい日はハイボール(100円)から始める。
やっぱり西口商店街の立ち飲みは、溝の口飲みの原点のように感じる。
外席は小さな一人用のテーブルなのがいい。
自分だけの空間なのだ。
まずは最初のメニューを伝票に書いてゆく。ここに書いたメニューはすべて10円引き。
メニューを書いている時だけは、どんな大人も真剣だ。
たまいグループに来たら、まずは金運つくね(150円)
かなり大きめなつくねが2つ、卵の黄身もついて150円は破格の値段だ。
しかもこれがかなり美味い。
外がカリっとしており、中はナンコツのこりこり感と鶏肉のしっかりとした食感。
甘辛いたれがまた美味い。
つくねは、最初の一つはたれと一緒に良く味わい、二つ目は卵の黄身を崩して少しずつ付けながら
黄身のコクと甘いたれを味わう。
実際に食べてもらうと、これで150円という安さがよく分かる。
甘辛いたれは、ごはんの上に乗せて、金運つくね丼で食べても絶対に美味しいと思う。
子供も喜ぶだろう。
いつもお土産に買って帰りたいと思うのだが、テイクアウトはやっていないようだ。
いや、やってるのかな?
ハイボールを飲み干し、メートルが上がってきたらホッピー白(420円)。
この店の雰囲気と業務用ホッピーの瓶が良く似合う。
僕は業務用ホッピーの瓶を見ると、大衆酒場玉井を思い出す。
ホッピーを最初に飲んだ店かは定かでないが、記憶の限りホッピーをよく飲むようになったきっかけは、間違いなく大衆酒場玉井である。
大き目のジョッキにホッピーを注いでいると、頼んでいた焼鳥が焼きあがる。
ささみと正肉(各120円)。
焼鳥は炭火で焼いた熱々が提供されるので、すぐに頬張る。
上質な肉質とかよく分からないが、とにかく熱々で美味い。
ここの焼鳥は塩で食べるのがいい。
店の中のカウンター席に立つと、焼鳥を焼いている様子が見れるので、自分の順番を眺めながら
飲むのもなかなかに楽しい。
しばらくして本日のおすすめのフグの唐揚げ(390円)。
フグの唐揚げが390円で食べられるとは。
あまりの安さにじゃっかん怖くなりながらも、口に入れると歯応えのあるフグの身が美味い。
他の魚と比べて味がどうこうというより、この食感がフグの良さだろう。
焼鳥、フグを突きながらホッピーを飲み、時々テレビの方へ視線を向けてみる。
外席も良いけど、カウンターの立ち席で、テレビと焼き場を眺めながらの飲むのも好きだ。
時折走る南武線の電車の音が心地いい。
これぞ溝の口の夕方。
ホッピーの中をお替りして、しばし飲んでお会計。
合計の金額をよく覚えていないが、たしか2,000円はいかなかったはず。
ここで飲む時は、おつまみ3品、酒3杯程度で大体1,800円くらいだったと思う。
この記事で訪問したのは2019年6月、記事を書いている現在は2022年5月。
古本屋はなくなり、のくっちゃんになって、立ち飲み激戦区と化した溝の口西口商店街。
そろそろ西口飲兵衛横丁などに変名してはいかがだろうか。
2019年6月訪問
大衆酒場玉井 西口店
神奈川県川崎市高津区溝の口2-7-11
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14039459/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/pp0t_18cV-o