川崎で焼肉といえば「炭火焼肉 食道園」の名前を挙げる人も多いだろう。
先日、テレビで川崎の焼肉特集がやっていて、道行く人に「川崎の焼肉といえば?」というインタビューを
すると、「食道園」と答える方も多かった。
場所は川崎駅から、チネチッタ川崎方面に5分ほど歩いて、駅を背にした右に注目。
かに道楽のかにが見えたらすぐ近くだ。
![川崎名物 食道園](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園1.jpg)
店先にはメニューが、昔ながらの焼肉屋の感じがしてすごくいい。
お値段はそこそこするようだ。
そもそも焼肉って、今でこそかなり安く食べられるようになったけど、昔からカルビは1000円以上
したし、そんなに安く食べられるものではなかったように思う。
子供の頃は、焼肉行きたい!と簡単に言っていたが、自分がいざ払う番になると、今まで親にしてもらって
いたことのありがたみを覚えることが多くなってきた。
![昔ながらの焼肉屋メニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園2.jpg)
僕の懐具合だと、やや躊躇してしまう値段ではあるが、何事も経験である。
赤いカーペットの階段を意を決して上がってゆく。
![高級感のある店内](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園3.jpg)
店内は大きな壺や水晶が並び、高級感が溢れている。
一人焼肉でふらっと来て良いものか、と一瞬その先に足を進めることを躊躇する。
![店内は普通の焼肉屋](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園4.jpg)
店内は広いテーブル席のみ。
入ってしまえば、普通の焼肉屋の雰囲気だ。
この日は先客も少なく、一人で広いテーブル席に通される。
![焼肉のメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園5.jpg)
メニューに目を通すと、特選ロース4,000円、和牛カルビ1,100円など、いつも僕が愛用する焼肉屋
と比べると少々お値段が高め。
でも、カルビ、ロースは1000円くらいなので、無難な値段なのかもしれない。
ボリュームは分からないが、家族を連れて、こういう焼肉屋に躊躇なく入れるような男になりたいものだ。
![ホルモン、海鮮、刺身メニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園6.jpg)
ユッケや馬刺しなどもある。
このあたりの刺身をつまみながら、焼き物一点くらいで飲む、という感じかな。
メニューは読めた。
焼肉といえば、まずは生ビール中(580円)。
![生ビール中](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園7.jpg)
焼肉屋のすっとまっすぐなジョッキがいい。
ジョッキもキンキンに冷えており、焼肉屋で飲む生ビールっていうのは、なんでこうも美味いんだろう。
毎回毎回そう思う。
生ビールを飲むことで、ここがホルモン屋ではなく、焼肉屋なんだ、ということを再確認したように感じる。
まずはアテにキムチ(450円)。
![キムチ](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園8.jpg)
キムチは焼き物までに自分をじりじりとじらすのにちょうどいい。
酸味の効いたキムチはごはんよりビールに合う。
焼肉屋で食べるキムチはやはりこうであってほしい。
![生ビールにキムチは夏の風物詩](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園9.jpg)
ホルモン3種盛り(1,400円)を注文。
ホルモン、レバー、上ミノの3種だ。
![ホルモン3種盛り](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園10.jpg)
サンチュと辛味噌も一緒についてくる。
格式高い感じの店は、こういうところがちょっと違うんだろうな。
![サンチュ](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園11.jpg)
火はガスではなく炭火。
こういう昔ながらの焼肉屋は、ガスが多いけど、炭火なのは珍しい。
![炭火で焼く焼肉](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園13.jpg)
ホルモンが焼ける光景を眺めながら飲むビールがまた美味い。
七輪も楽しいが、焼肉は上から見下ろしながら焼きたい。
ホルモンを焼いていると、ハチノス刺し(650円)も到着。
カットレモンが付いているのがうれしい。
同じものでも、盛り付けや付け合わせで、全然うれしさが変わってくるものだ。
![ハチノス刺し](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園12.jpg)
ハチノス刺しは、しこしことした食感に、たれの酸味が心地いい。
訪問した8月は猛暑だったので、ピリッとした酸味が体に沁み渡すように感じる。
これは美味い。
そうこうしているうちに、ホルモンも焼けてきた。
![サンチュに巻くホルモンも美味い](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園14-1.jpg)
ホルモンはそのままたれに付けて食べることが多いが、せっかくなのでサンチュに巻いて食す。
まずはミノをサンチュに丁寧に巻き、辛味噌を少し乗せる。
ミノのこりこりシコシコとした食感に、サンチュにパリッとした歯触り。
これはこれで美味い。新しい発見だ。
生ビールを飲み干し、ハイボール(450円)を追加。
![ハイボール](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園15-1.jpg)
ハイボールもすっとまっすぐなジョッキだ。
やっぱりジョッキは曲線を描くよりも、まっすぐなシルエットが好きだ。
2軒ほどはしご酒をしてきた後なので、お水もいただく。
酒の途中に水分補給することが大切。
水を飲むことで、いきなり回る酔いを防止することができる。
![ミノが美味いね](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/食道園16-1.jpg)
ホルモン、レバーもサンチュに巻いて食べる。
この食べ方はなかなかに美味い。
ホルモンをごはんの代わりに大量のキャベツで食べる「川崎食い」という食べ方があるが、
サンチュに巻くのも、川崎流なのだろうか。
周りを見回すと、歳のいった夫婦が多く、一人焼肉をしているのは自分一人であることに気づく。
若い方は見る限りいないようだ。
年を重ねてひと段落した夫婦が、こういう品の焼肉屋で食べているのを見ると、そういう未来が
自分にもあるといいな、なんてつい想像してしまう。
ハイボールを飲み干し、ホルモンも完食。
生ビール、ハイボール、つまみ3品で合計3,883円。
川崎で飲むときは、けっこうがやがやした店を選びがちだが、こういう焼肉屋で一杯というのも乙なもんだ。
ごちそうさまでした。
2020年8月訪問
川崎名物 炭火焼肉 食道園
神奈川県川崎市川崎区小川町14-13
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14005930/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/1ib3WO_FoLg