この日は朝から川崎、横浜野毛と一日中飲み歩いていた。
そして、溝の口に戻ってきて最後の一軒。こちら「よこ川」へ。
田園都市線、溝の口駅の南口から高津区役所方面に向かって徒歩15秒程度だ。
以前から気にはなっていたのだが、店構えに敷居の高さを勝手に感じて、中を覗いても入らずにいた。
今日はすでに5軒はしごして、かなり酔っている。
こういう時に勢いを付けて入店しないと、もう機会はないだろう。
そんなこともないが、そんな気持ちで、よこ川の暖簾をくぐる。
![よこ川](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川1.jpg)
軒先は小料理屋を思わせるような雰囲気。いや、小料理屋というのか・・
40代の若造が一人で暖簾をくぐって良いものか何度も迷った。
居酒屋、小料理屋、割烹、どこを見て店のジャンルを判断すればよいのか分からない。
溝の口西口商店街の立ち飲み屋とは、一線を画す格調高い雰囲気が出ているのはたしかだ。
![良い店構えだ](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川2.jpg)
入店すると、客は自分のみ。
カウンター席のみで、どの席にもきちんとお盆と箸が並んでいる。
適当に奥の方の席に座り、まずはメニューに目を通す。
食材の産地もきちんと記載されており、いつも僕が飲んでいる店より多少値は張るが、なかなか良さそうだ。
![つまみメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川4.jpg)
酒のメニューは山形の地酒がメイン。
くどき上手、十四代など知られた名酒から、聞いたことのない地酒まで、店主のこだわりを
感じるラインナップだ。
銘柄の名前を見る限り、その季節の酒を選んで揃えているのがよく分かる。
![山形の酒がすごい](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川5.jpg)
山形の地酒はあとで堪能するとして、まずはサッポロ生麦酒中瓶(720円)。
コップがガラスではなく、木製なところに店主のこだわりを感じる。
ちなみにお盆も陶器のお盆である。
![サッポロ生麦酒中瓶](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川6.jpg)
木製のコップで飲むビールはまたひと味違う。
どこか木の温もりを感じるので、いつもの瓶ビールではないような気がする。
僕はやはりキンキンに冷えたガラスのコップが好きだな。
![良い雰囲気の店内](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川3.jpg)
冷蔵庫を見ると、地酒の一升瓶が並んでいる。
どこでも見かけるような銘柄はあまりないように見える。
しばしビールを飲んで店内を観察していると、お通し(280円)が出てきた。
![お通し](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川7.jpg)
お通しは、きゅうりとクラゲの酢の物のようだ。
(多分クラゲだと思う)
飲み歩いてきた後に、さっぱりした味付けにコリコリしたクラゲの食感がいい。
頼んだつまみを作る包丁の音を聞きながら、日本酒を選ぶ。
タンタンタンタン、包丁でたたく音。
しばらくして音が止まると、活〆馬面ハギ肝和え(1200円)が出てきた。
タンタンタンタンは、肝を丁寧に叩いている音だった。
![活〆馬面ハギ肝和え](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川8.jpg)
ウマヅラハギは平塚産とのこと。
店先のおすすめメニューに書いてあったので、もうこれを食べるつもりでいた。
口に含むと、身の弾力と肝の濃厚な旨味が口に広がる。
やはりハギは肝と一緒に食べないと。
このハギ肝和えには日本酒がほしいところ。
くどき上手超辛黒ばくれん(800円)を注文。
![上から出てくる日本酒](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川9.jpg)
カウンターの前の高めの棚の上から出てくる。
酔ってるので、こぼさないように慎重に自分の手元まで運ぶ。
大き目のぐい飲みがまたいい感じ。
唇に当たる感じがよく、酒も一層美味く感じる。これはガラスより陶器の方がいい。
![くどき上手超辛黒ばくれん](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/04/よこ川10.jpg)
超辛口だが、良い香りと甘みがくどくないので、すっと喉を通り飲みやすい。
やっぱり、くどき上手は美味い。
ハギの肝和えをつまみ、肝の旨味をくどき上手で洗い流す。
店の雰囲気、酒とつまみの美味しさ、期待通りだ。
若造が一人で入るには、ちょっと敷居の高さを感じたが、入ってみて良かった。
40代中盤、四捨五入すると50歳、こういう店で一人飲むのに早くもない年齢か。
最近立ち飲みがしんどくなってきたので、こういうお店も開拓していこうと思った。
ビール、日本酒、お通し、一品料理で、合計3,000円。
会計はぴったりにしてくれたのかな?
ごちそうさまでした。
2022年4月訪問
よこ川
神奈川県川崎市高津区溝口2-3-10 内田ビル1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14009322/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/HquGXu9YRkY