肉寿司の店は町田でも見かけたことがあり、以前から一度食べてみたいとは思っていた。
昼間から川崎の街で酒を飲み、ほろ酔いで歩いていると「川崎肉寿司」の店が目に入り、過去の思いとリンクする。
勝手なイメージで昼の営業はやっていないと思っていたのだが、どうやら営業しているようだ。
いつもの通り、まずは通り過ぎるふりをして中を横目で覗き込む。
誰も自分のことなど見てもいないし、知りもしないのに、入る前に何かを確認する。
初めての店に入る前の儀式のようなものだ。
![川崎 肉寿司](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司01.jpg)
入店すると店内に先客はおらず、店員さんの姿も見えないので、勝手にカウンター席に腰を下ろす。
古いお店を居抜きで改装したのか、柱など要所要所にレトロな感じがある。
こういう雰囲気はけっこう好きだ。
店員さんの姿が見えないので、準備中だったのかと思ったら、しばらくすると奥の方から店員さんが現れる。
営業しているとのことで安心する。
![味のある店内](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司02.jpg)
酒のメニューはハイボールやビール、サワー。
寿司と言えば日本酒のイメージだが、こちらはワインが充実している。
肉寿司はワインで合わせるということか。
![酒のメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司03.jpg)
肉寿司のお店は初めて入るので、まずは盛り合わせからが無難だろう。
![肉寿司のメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司04.jpg)
肉寿司の専門店だけあって、巻物なんかもある。
納豆やタクワンなんかと合わせたメニューも心惹かれる。
![肉寿司メニューその2](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司05.jpg)
メニューをめくると、生肉キムチ、馬わさ、肉塩辛などバラエティーに富んだ肉メニューもある。
これは一回の訪問では楽しみ切れないな。
![肉のつまみメニュー](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司06.jpg)
まずは、川崎玉ハイボール(390円)を注文。
お通し(200円)は鶏皮ポン酢。
川崎玉ハイボールとは何か特別なものなのだろうか。
川崎で飲んでいる時に、川崎と名のついた飲み物があると、つい注文してしまうのだが、
その意味や種類の差は分からないことが多い。
そこは特に突き詰めようとは思わない。雰囲気で良いのだ。
![お通し、川崎玉ハイボール](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司07.jpg)
とりあえず、箸を取ってお通しを口に運ぶ。
箸の袋がおみくじになっており、中吉だった。
おみくじ、占いの類はあまり信じないと自分では思っているのだが、中途半端な運勢が出ると
気になってしまい、なんとも言えない不快な気分になってしまう。
逆に大吉が出ると、俺はついているのかもしれない、なんてその気になってしまう。
結局、信じてないと言いつつ、毎回運勢に気持ちを揺さぶられている自分に気づく。
![箸袋におみくじが](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司08.jpg)
まずは馬わさ(490円)を注文。
馬肉をマグロの中落ちのような感じにミンチにして、ワサビを和えたもの。
![馬わさ](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司09.jpg)
ひと口食べてみると、最初は馬刺しというより、マグロの中落ちに近いと感じる。
口の中で咀嚼するうちに、そこに馬肉の濃厚な旨味が乗ってくる。
哺乳類の肉の旨味だ。
初めて食べる馬肉の食べ方だ。これは美味い。
濃厚な旨味だが、マグロのトロのようなしつこさがないのがいい。
ハイボールをお替りし、馬3種盛り(590円)が到着。
![馬3種盛り](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司10.jpg)
3種盛りは、赤身、えんがわ、極上赤身。
大理石のような石のまな板に乗っているのがいい。こういう演出大事よ。
まずは赤身から。
これは普通の馬刺しの寿司なのかな。
馬肉の旨味に酢飯が合う。馬肉の寿司はありだ。
添えてあるガリのようなものは、セロリのピクルス。
セロリの香りと酸味がすっきりして、肉寿司の箸休めにちょうどいい。
生姜のガリを使わず、肉の寿司に合わせたというところか。
たしかにセロリのすっきりした香りが、肉の濃厚な旨味をさわやかに口中から消し去ってくれるように感じる。
そして、改めて次の肉寿司を味わう。そういうことだ。
![肉寿司にハイボールが合う](https://1nomi.com/wp-content/uploads/2022/05/肉寿司11.jpg)
白い寿司はタテガミかと思ったら、エンガワとのこと。
そもそも、タテガミ自体も一度や二度しか食べたことないので、違いは分からないが、独特な歯応えがあり、
これはこれで美味い。
40代になるとエンガワなどの脂身が少々きつくなってくるので、脂の塊のような見た目に少し警戒したが、
魚のエンガワよりはあっさりしていて食べやすい。
最後に極上赤身。
極上と言われるだけあって、しっかりと脂身の甘みを感じつつ、馬肉の旨味も感じる。
極上の赤身だ。これは美味い。
2杯目のハイボールを飲み干し、ごちそうさまでした。
馬肉の寿司は美味いが、3貫くらい味わって、もう少し食べたいな、くらいでやめておくのが良いのかもしれない。
回転ずしみたいに何皿も食べるという食べ方には、ちょっと向いていないかなと思った。
会計はハイボール2杯、お通し、肉寿司、肉わさで1,837円。
ちょいと寿司をつまんで飲むのにちょうど良いお店だ。
僕は魚より肉を食べたくなる頻度が高いので、また来たくなるお店だ。
2020年8月訪問
川崎 肉寿司
神奈川県川崎市川崎区砂子2-5-23 大関ビル 1-2F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14078153/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/1ib3WO_FoLg