溝の口では珍しい鰯料理のお店「なすび屋」へ行ってきた。
こちらは溝の口では有名なたまいグループのお店。
たまいグループには、焼き鳥や七輪ホルモンの店が多いが、ここは少しコンセプトが違う。
店名がなすび屋で、鰯料理が看板メニュー。
店先の雰囲気がなかなか良い感じだ。
中を覗き込むと、テーブル席は満席のように見える。カウンターにも数名先客がいるようで、
座れるか不安ではあったが、ドアを開けてみた。
カウンター席の端が運よく空いていたので、そこに腰を下ろす。
上を見上げると煤けたようなメニューが並ぶ。
店内はテーブル席にかぶさるように、はしご階段がかかっていたり、隠れ家、秘密基地のような雰囲気。
この日は平日の夜ということもあり、仕事帰りの方でほぼ満席状態。
鰯料理が売りのようだが、名物のつくねもあり、ここもたまいグループなのだと再認識させられる。
店員さんは少なく、かなり忙しそうな雰囲気を出している。
横を見ると、レジとキープボトルが並び、どことなく昭和レトロな雰囲気もある。
つまみのメニューは刺身などの魚介がおすすめのようだ。
看板メニューの鰯料理は、お造り、カルパッチョ、たたき、つみれ汁、餃子など、かなり色々ある。
あと、なすび屋の店名にちなんだ、なすの料理も。
たまいはたくさん店舗展開するのは良いが、一店舗一店舗、こうやってコンセプトが違うとうれしい。
焼き鳥の店はどこに行っても、あまり変わらない感じもするし。
まあ、大変なんでしょうけどね。
たまいグループは20代前半から親しんでいるので、あえて言いたいことを言わせてもらう。
でも大好きだ。
まずは、お通し(300円)と角ハイボール(430円)。
お通しはスパゲッティサラダ。可もなく不可もなく。
だが、ハイボールにはよく合う。
家で食べても、こういうのが落ち着くのだ。
店内には家族連れ、子供の声も聞こえる。
おそらくママ友同志、もしくは家族同士で来ているようだ。
家族でこういう店に来るとはなかなか渋い。
普段は家では食べないような料理もあるので、舌を慣らすという意味では、たまには良いのかもしれない。
ただ、酔っ払いの大声は、子供にとっては怖いと感じることもあるので、店は選びたいところ。
僕は子供の頃、大衆食堂に父親に連れて行ってもらい、どろんとした目、赤い顔でこちらを見て、
声をかけておじさんに恐怖を感じたものだ。
酒を飲んで酔っ払うとこうなるのか、と今でも覚えている。
いや、自分がそうなっているのかもしれないな。
なす料理の焼きなす(380円)を注文。
焼かれてクタっとしたなす、生姜醤油で食べるのが美味いんだ。
口に含むと、トロッとしたなすの甘みに、生姜のピリッとした辛みのアクセント。
この焼き加減が素晴らしい。美味い。
鰯料理はいわし大葉揚げ(490円)を注文。
レモンを絞っていただく。
これがパリッとして、大葉の香りと鰯の旨味が口に広がる。
刺身も良いけど、鰯はこうやって火を通して調理するのも美味い。
汎用性があるのが、鰯の良いところなのかもしれない。
ハイボールを飲み干し、チューハイ(380円)。
いつもそうだが、日本酒を飲もうか迷って、次の店に行くことを考えると躊躇する。
飲みたいもの、料理に合う酒を飲めばいい。
そう思うんだけどな。
はしご酒が自分の中で、義務化されているのかもしれない。
すっきりしたチューハイは、料理の邪魔をしないのがいい。
安く酔いたい、はしご酒をしたい時は、ハイボール、チューハイが僕の常飲酒だ。
ホッピー、日本酒もよく飲むが、それで飲み歩くと、帰りに寝過ごしたりすることが多い。
20代の頃は、意識を失い粗相をしたものだが、30代後半から一人飲み歩きを始めて、
そういうことはあまりなくなった。
鰯を平らげ、チューハイを飲み干し、会計は2,178円。
いつものたまいに、ちょっと変化を感じたい人にはおすすめ。
特に鰯料理が豊富な居酒屋は、溝の口では見かけないので、鰯を満喫したい方は是非訪問されたし。
ごちそうさまでした。
2020年3月訪問
なすび屋
神奈川県川崎市高津区溝口1-12-10 ウエストキャニオンビル B1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14006364/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/XTgK1rrynDI