溝の口西口商店街の「のくっちゃん」で軽く飲んで次の店へ。
たまには南口方面で飲んでみようと、西口商店街を抜けて線路を渡る。
南口はバスロータリーがあり、キャバクラが入ったビルや区役所、小さな居酒屋が軒を連ね、
溝の口では静かな方ではないかと思う。
南口から区役所方面へ信号を渡ってすぐ、赤いちょうちんと「やきとり」という暖簾。
開店して何年なのだろうか。
軒先から古き良き雰囲気がにじみ出ている。
暖簾をくぐったところに立ち飲みスペースもあり、ここで軽く一杯やれる。
立ち飲みスペースは、駅から降りて、帰路に着く人々の足跡を背中に感じつつ、行き来する自動車のエンジン音
をBGMに飲む感じ。
この路上で飲んでいるような感覚が開放感あってたまらない。
西口商店街にしろ、溝の口は路上スタイルなのだ。
今回は席が空いていそうなので店の中で飲む。
僕は一度だけこの立ち飲みで飲んだことはあるが、店の中で飲むのは今回が初めてだ。
店の中に入るとカウンター越しにメニューが並ぶ。
壁の煤けた感じと古い時計、昔の置物など、ここだけ昭和初期で時間が止まったかのようだ。
(僕は昭和初期の生まれではないが)
メニューは焼き物が中心で、おでんやちょっとしたつまみがある程度。
パッと座ってさくっと飲む。店自体がそうなっている。
まずはホッピー(450円)をオーダー。
ここは氷が入っていない三冷ホッピー。
三冷ホッピーとはジョッキ、焼酎、ホッピーの3つがキンキンに冷えているという意味。
これがすごい美味しい。
生ホッピーではないが、生ホッピーを飲んでいるようなまろやかさがあり、同じホッピーとは思えない。
自分で注ぐと、どうしても焼酎の量を多くしたり、焼酎をお替りしようとして、ホッピーの量をケチるので、
なかなかこういう味はでない。
おそらく焼酎とホッピーの量のバランスが絶妙なのだろう。
ホッピーを飲みながら頼んだ串焼きが焼けるのを見物。
ここも目の前で焼いてくれるのがいい。
女性2人で切り盛りされており、時々優しく話かけてくれたりする。
なんとなく、ここに通う人の気持ちがわかるような気がする。
味のあるカウンターも触り心地がいいのよ。
しばらくして焼けた串から皿に乗っけていってくれる。
鳥(1本120円)、つくね(1本120円)。
注文はそれぞれ2本ずつから。
鳥はジューシーというわけではないが、焼きたてで美味い。
つくねは外がパリッとしていてこれも無難に美味い。
特色があるわけではないが、目の前で焼いてくれて、ひょいと皿に乗せてくれるのがいい。
店員のおばちゃんが焼いてくれるのが、余計に美味く感じる。
辛味噌を少し付けて食べるとこれまた美味い。
シンプルで美味しい。
熱々の串焼きを冷める前にどんどん頬張りつつ、ホッピーの飲む。
ホッピーが美味しすぎてお替り。
ここで串焼きがなくなりそうなのでオーダー。
豚バラ(1本120円)を追加。
これがまたジューシーで美味い。
ねぎまになっているのがいいね。
これこそ辛子味噌が良く合う。
脂ジューシーな豚バラはホッピーによく合いどんどんすすむ。
この日、お隣に家族で来ている方がおり、小さなお子さんも「美味しい」と焼き鳥を頬張っていた。
「うるさくてすいません」なんて言われたけど、いやいや全然お構いなく。
微笑ましいなあ、なんて思いながらホッピーを飲み干す。
串焼き6本、ホッピー2杯で1,680円。
こういう店は溝の口からなくならないで欲しいな。
2021年12月訪問
ひさもと
神奈川県川崎市高津区下作延2-9-7
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14039890/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/n20NqRd1rOI