川崎で好きな立ち飲み屋「元祖立ち飲み屋」へ数年ぶりに行ってきた。
人気の立ち飲み屋で、16時の開店前にはすでに数名の開店待ちの列ができている。
川崎で早々に飲む時、よくこの列に混ざって1軒目をスタートしていた。
並んでまで酒を飲む、酒を飲むことに前向きな者同士の親近感を勝手に感じていたものだ。
この日は開店と同時ではなく、数軒はしごしてから訪問。
いつも混んでいるので、中を覗くと空きスペースはあるだ。
意を決してすっと暖簾をくぐる。
店内は、店員さんが注文を取る元気な声、がやがやとした笑い声や話す声で溢れている。
酔っ払い特有の熱気ともいえる空気が漂っている。
これは換気が必要だ。
この熱気だけで酔いが回りそうだ。
店内はセパレーターなど特になく、今までと変わりない感じ。
透明のアクリル板で仕切られると味気ないもんな。
あと、共有の醤油など調味料が取りにくくなるのよ・・
まずはメニューの書いてある壁に目を通す。
おすすめメニューなどはこちらに書いてあるので
この日のおすすめメニューは、シマアジ、カンパチ、黒鯛、赤貝刺身。
黒鯛の刺身が270円とは。
まずはこれ。
壁だけでなく、写真付きのメニューもちゃんとある。
つまみのほとんどが200円台という破格の値段。
こういうつまみをちょこちょこ頼めるのが、飲兵衛にはたまらない。
安くて少量で色々頼める店には長居したくなるものだ。
酒のメニューはサワー、ハイボール、ホッピーなど。
地酒も多少は置いてあるようだ。
地酒は座ってじっくり味わいたい。
まずは川崎ハイボール(450円)。
一応川崎で飲んでいるので、雰囲気でこれを頼んでしまう。
カットレモンの入ったごく普通のハイボールだ。
つまみはまず、ばくだん(220円)を注文。
マグロ、長芋、納豆、おくらなどが入っており、さっぱりして酒のつまみに最高だ。
家でも作れそうだが、この小鉢に入っている食材を、この小鉢のために揃えるのは大変なのだ。
目で見るのと、実際に自分で用意するのはわけが違う。
ばくだんは、よくかき混ぜて食べる。
ねばねば系のつまみは元気が出てきそうな気がして、意識して食べるようにしている。
はしご酒をしていると、酔っぱらってふらふらしてくる。
そこでスタミナ系メニューで復活しよう、なんて馬鹿なことを考えて、ねばねば系、ニンニクたっぷり
などのメニューを頼むのだが、復活したためしはない。
おすすめメニューの黒鯛刺身(270円)が到着。
酒を飲む時は、白身の刺身のたんぱくな味わいがいい。
刺身の量もこのくらいがちょうどいい。
盛り合わせだと、一人前でも少し多く感じることがあり、できれば焼き物、煮物、刺身とまんべんなくつつきたい。
刺身はそんなに多く食べるものではない。
というのが僕の感覚。これは僕のジャストサイズの刺身だ。
ばくだん、刺身をつつきながら、川崎ハイボールを飲み干す。
角ハイボール(320円)を追加。
川崎ハイボールと角ハイボールの違いは、アルコール度数の差らしい。
ある程度酔っぱらってくると、よほど濃くないと、ハイボールの濃さの濃いと感じなくなってくる。
隣に立っている僕より少し年上に見える方が話かけてくる。
他愛もない話を隣同士でする、数年前まで当たり前だったことが懐かしくも感じる。
肉どうふ(350円)も注文。
ここの肉どうふが美味いんだ。
ねぎたっぷり、焼き豆腐、肉は牛すじやホルモンなどが混ざっている。
豆腐が熱々のうちに口に運ぶ。
プルプルと柔らかく、中が熱々で最高に美味い。
味付けは甘辛いが、甘さはしつこくなく食べやすい。牛の出汁も良く効いている。
ホッピーかハイボールに合わせると最高だ。
熱い煮込みは、多少酔ってきた時に胃に沁みる。
胃の中のアルコールを蒸発させてくれるように感じる。
肉どうふの牛すじを口に含むと、プルプルとしたゼラチン質の食感に、しっかりと牛の味を感じる。
ホロホロと口の中で崩れる、牛すじ肉の食感が大好き。
ここの肉どうふは本当に美味い。
何軒か飲んで来たとはいえ、少量のつまみメニューがたくさんあると、つまみも酒もすすむ。
この日は、関内、桜木町と歩き回ったので、だんだんと立っている足の裏がジンジンとしてくる。
後半の立ち飲みはきついな。
でも美味い。
つまみ3品、ハイボール3杯で会計は2,060円。
久しぶりに来たけど、やはり良い店だ。
ごちそうさまでした。
2021年12月訪問
元祖立ち飲み屋
神奈川県川崎市川崎区駅前本町15-5 十五番館 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14032160/
<この記事の動画はこちら>
https://youtu.be/YG9k9L-6otk