ラーメン屋で呑む、というのは酒飲みのひとつの文化である。
深夜番組のタモリ倶楽部で「ラーメン屋で飲む」という企画があり、あの番組を観てから、ラーメン屋で飲むということにはちょっとした憧れがあった。
当時は20代だったと思う。
あの頃憧れた酒の飲み方を、40代になった今、追いかけているように最近感じる。
この日はたまプラーザに買い物に来て、買う物のあたりを付けてから、昼飲みのため「究極ラーメン 横濱家」へ。
ちょい飲みのメニューが前から気になっていたのだ。
店内へ入ると、先客は数名でまだテーブル席にも空席が目立つ。
着席してメニューを見ると、ラーメンメニューが並ぶ中、僕の目はサイドメニューへ。
今日はラーメンは食べずに、サイドメニューを何品か選んで酒を飲む。
タモリ倶楽部で「まだラーメン屋でラーメン食ってるのかよ」という玉袋筋太郎氏の言葉が脳裏に浮かぶ。
たしか、あの番組では井筒監督が、トッピングのバターで酒を飲んでいた。
僕はまだ、その領域には達していない。
まずは生ビール(380円)。
キンキンに冷えているとは言い難いが、休日の昼に飲むビールは胃に沁みる。
飲むと感じる解放感。
このために5営業日、満員電車に揺られて、判で押したような生活をしているのだ。
つまみはチャーシューほうれん草(230円)を注文。
この後もふらっと飲み歩きたいので、まずは軽いつまみで攻める。
チャーシューの味と、さっぱりとしたほうれん草がよく合っていて美味い。
1日の最初のつまみは、こういうのがいい。
まだ昼前なので、こういうつまみで胃を慣らしながら、徐々にピッチを上げていくのが僕の飲み方だ。
餃子3個(190円)も注文。
最近のラーメン屋では、おつまみ用に3個餃子があるのがいい。
ちょっとつまむのに、3個という数がちょうどいいのだ。
餃子は可もなく不可もなく、無難な美味しさ。
どこの餃子を食べても、ニンニクがもっと効いていて良いと思うが、こういう物なのだろう。
ニンニクが苦手だったり、匂いが気になる人もいるわけだし。
生ビールを飲み干し、ハイボール(300円)を追加。
正直な感想をいうと、ジョッキにはなみなみと注いでほしい。
サーバの設定がこの量なのは分かるのだが、このジョッキの余白にやけに寂しさを感じる。
安いし、文句は言えないが。
まだ昼前だが、ちょくちょくお客が入ってくる。
窓際の席でビールを飲む人、早めの昼ごはんでラーメンをすする人。
休日の昼間のゆっくりとした時間を感じる。
ハイボールを飲み干し、ここはこの辺で切り上げておこうか。
会計は1,210円。
ごちそうさまでした。
2020年02月訪問
横濱家 たまプラーザ店
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-14-2
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140201/14004843/
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