野暮用があって出勤前に溝の口駅で降りて、これから会社に向かおうとする11時台。
まだ昼飯には少し早いけど、コンビニで昼食買って会社で食べるのも味気ないし、とポレポレ通りをうろちょろする。
平日の昼間の溝の口はこんな感じなんだ。
夜に飲みに来るか、休日にたまに買い物に来るか、くらいの溝の口の街がやけに新鮮に感じる。
腹は減っているので、どうせならがっつり食べてから出社したい。
横浜家系ラーメンの赤い看板が目に入る。ここは一度行ったことがある店だ。
どうしようか、と迷いながら歩いていると、もう1軒斜め前にも家系ラーメンの店。
川崎に行った時も目にしたが、家系ラーメンの店は隣接している時がある。
これは対抗意識なのか、相乗効果なのか何なのだろうか。
店主同士の目があったと同時にバトル開始なんてことがあるのだろうか。
そんなことを考えながら「武骨家」の前に足を運ぶ。
僕の知る限り、溝の口では最初にできた横浜家系ラーメンの店だと思う。
毎月10、20、30、10で割れる日は武骨家の日でラーメン1杯500円らしい。
待てよ、今日は何日だ?
時計をみるとまさに20日、これはまさに神の巡り合わせである。
何が食べたいかとかどうでもよく、500円で食べられるなら、と図々しくも店内へ向かう。
武骨家の日ということで、昼前だがかなり席は埋まっている。
何度か来たことあるが、いつも以上に混んでいるように思う。
注文はもちろんラーメン500円。
カウンター席に着き、まずは無料のライスをよそいに行く。
ラーメンが出来るまで、漬物で2口3口ライスを口に運ぶ。
待ってる間のライスがまるでつまみ食いのようで楽しい。
これは家系ラーメンならではの楽しみだ。
ラーメンが来る前に目前の薬味類を確認。
家系ラーメンではここも重要なポイントだ。
ニンニク、一味、ラー油か。豆板醤ではなくラー油なのは珍しい。
そうこうしているうちにラーメンがやってくる。
お好みは麺硬めのみを指定。いつも通り、冒険はしない。
大きな海苔が丼の端を飾り付け、ほうれん草に大きなチャーシュー。
これが500円で食べられるとは。
さあ役者はそろった!ラーメンライスの始まりだ。
スープをすすると、エッジの効いた醤油豚骨。
クリーミーなタイプでなく、醤油の塩味が効いているタイプ。この味には酢が合うのだ。
麺はよくある家系の太さ、じゃっかん細目なのかなとも感じる。
麺をひと口ふた口すすり、ニンニク、ラー油、お酢をさっとかき回す。
クリーミー系ではない、家系ラーメンのスープには酢を入れるとまろやかになる。
僕はこの元祖家系のスープに酢を入れるのが大好きだ。
ニンニクを混ぜると、より一層コクとパンチのあるスープに生まれ変わる。
どんなラーメンにでもニンニクは必要だ、と僕は思っている。
チャーシューも厚く大きく食べ応えがある。
スープに半分付けた海苔をご飯に乗せて食べる。
そしてまた麺をすする。
夢中になってこの繰り返し。やっぱり家系ラーメンはうまい。
隣を見るとライスにスープを入れておじやにしている。
麺を食べ終わり、すかさず真似て食べる。
満腹満腹。
スーツ姿のサラリーマンも続々と入ってくるところを見ると、もう昼過ぎか。
一気に糖質と脂質を吸収して、やる気のなくなった体で駅へと向かうのであった。
2022年6月訪問
横浜家系ラーメン武骨家 溝口店
神奈川県川崎市高津区溝口1-15-3 ブランズ溝口レジデンス 102
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14061437/