川崎でふらふらとチネチッタ川崎方面へ足を伸ばし、どこか良い店はないかと歩き回る。
チネチッタの周りには、昔ながらの古い店、今も営業しているのかよく分からない店など混在している。
チネチッタ川崎の雰囲気と、相反するような川崎の素の部分が見えるのがなかなかに風情があっていい。
この辺りは、古い店と入れ替わりに、居抜きで新しい店が入っているので、歩いてみると新しい発見がある。
今回も歩いていたら、以前はなかった白いちょうちんに暖簾を発見。
「ぬま田食堂」という看板と暖簾がまだ新しくきれいなお店だ。
瓦の屋根と相まって、なんとも良い雰囲気なので、この店に決めた。
お店に入ると、定食屋のような感じでテーブル席が並び、居酒屋のようにカウンター席もある。
僕は一人なので、カウンターの空席へ通される。
店員さんが感じの良さそうな方で、なんとなく居心地がよさそうだなと感じる。
目の前がタイル張りのカウンター。
これはよく見る造りで、こういう店ってたいてい旨いのよ。
まずは、のメニューを手に取ると、段ボールにメニューが貼り付けてある。
段ボールというのが、一見貧乏臭く見えるが、ここでは味があっていいではないか。
串焼き、もつ煮、一品料理にはハムエッグなんかもあって、食堂っぽいのがいい。
食堂だけあって、定食メニューもちゃんとある。
自分は酒を飲みに入ってきたのだが、食堂で飲むのか、それとも定食もある居酒屋で飲むのか、ちょっと混乱してくる。
店名の額面通りに理解すれば、食堂で酒を飲む、が正しいのだろうが、串焼きメニューを見ると居酒屋という気もしてくる。
まあ、どうでも良いことである。
酒のメニューはビール、ハイボール、サワー、焼酎など。
1枚に収まる範囲の酒の種類が、サクッと飲むのにはちょうどいい。
まずは角ハイボール(495円)
ホッピーにしようか迷うところだが、先は長いのでハイボールで様子を見る。
飲み歩きにおけるハイボールは、ペース配分を調整するのにちょうどいいのだ。
カウンターから目の前をぐるっと見回すと、炭火で焼き物をしているらしい、外国の店員さんと目が合う。
外国の方が焼き物を担当しているのは珍しい。
最初にメニューを見た時に決めていたねぎれば(1本253円)を注文した。
いやいやいや、想像通りにネギたっぷりのレバーがうれしい。
このねぎればと書いてあるが、僕の大好きなレバテキであることは間違いない。
はっきり言って見た目が美味しい。
たっぷりとネギを口に運ぶため、慎重にレバーを持ち上げる。
そこに勢いよくかぶり付く。
ゴマ油とネギの香り、とろっとした食感のレバーが最高に美味い。
期待通り、想像通りの美味しさだ。
このネギの量がたっぷりなのがうれしい。
この2本のねぎればだけでも、この店に来たかいがあったというもの。
つくピー(473円)も注文。
これこれ、孤独のグルメのかなり初期にテレビでやっていた食べ方。
このピーマンの歯ごたえがたまらないんだ。
孤独のグルメを観て、家で妻の作ったつくねでやってみたけど、想像の通り美味しかった。
お店でこの食べ方で食べるのは初めてだ。
塩味のつくねを生のピーマンに乗せて、パリッと食べてみる。
そうそう、想像通りのピーマンの歯ごたえと苦みに、つくねのぎゅっと肉を噛む感触。
美味いなあ。
ちょうど、店の奥に設置してあるテレビを観ると、孤独のグルメが流れている。
これは偶然ではなく、必然なのだろうな。
欲を言うと、つくねはたれの方が、ピーマンの味との相性は良いと思う。
塩でも十分美味けど。
このバリバリとピーマンを嚙みながら食べるつくね、そこにハイボール、最高じゃないか。
正直なところ、お値段はそこそこするな、と感じる店だが、一品一品が丁寧で満足感がある。
周りを見回すと、定食を肴に一杯やっている人や、夫婦で本格的に昼飲みしている人、
やっぱり皆さん飲んでいるな、という印象であった。
テレビではずっと孤独のグルメが流れていたので、DVDか何かを流しているのかなと思った。
ハイボール2杯、つまみ2品で会計2,464円。
理想通りのつまみだったので、今度は違う酒も飲んでみたいと思った。
<現在の店名>
こちらのお店は2022年12月現在、食べログで確認したら、「もつ煮込み専門店 ぬま田」と店名が変わっていた。
もつ煮込みも旨そうなので、また行ってみたい。
2021年04月訪問
もつ煮込み専門店 沼田 川崎チネチッタサイド店(旧名:ぬま田食堂)
神奈川県川崎市川崎区小川町2-11
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14080939/
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